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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
IPA、11月度の不正アクセスとウイルスの届出状況を発表

 情報処理振興事業協会(IPA/ISEC)は4日、2002年11月度の不正アクセスとウイルスの届出状況を発表した。ウイルスの届出数は1408件、不正アクセスの届出数は35件となり、それぞれ前月を下回った。

 ウイルス被害のトップは「W32/Klez」の613件、ついで「W32/Bugbear」185件だった。いずれもセキュリティーホールを悪用するウイルスであり、修正パッチの適用もしくはアップデートを強く推奨している。

 また、年末年始にかけて、クリスマスカードや年賀状に見せかけたウイルスやデマメールなどが出現する可能性があると警告している。予防方法は、知人からの添付メールであっても無防備に開かないこと、メールの本文で事足りる場合は添付ファイルを利用しないといったことが挙げられる。また、グリーティングカードサービスの承諾書に同意してしまうと、アドレス帳の全てのメールアドレスにメッセージが配信されてしまう事例も報告されているので、十分に書類を読んでからの利用を心掛けたい。

 不正アクセスの報告では、特に影響度が高いとされる2件の報告があった。1つは、DNSサーバーの情報が改ざんされたもので、LANから外部のWebを閲覧すると特定のサイトへ接続されるもの。もう1つは、メールサーバーのroot権限を奪われ、盗聴用プログラムを仕掛けられたものだった。

 さらにIPAでは、「Microsoft Data Access Componentsのバッファオーバーランにより、コードが実行される」脆弱性に対する警告を出している。この問題に対して、修正パッチのみでの対応では不十分として、バージョンアップを推奨している。また、バージョンアップが不可能な場合には、IEの利用を停止するように警告している。

 この他、「BIND」で発見された複数の脆弱性に対する修正パッチの適用もしくはバージョンアップも強く推奨している。


関連情報

URL
  情報処理振興事業協会(IPA/ISEC)
  http://www.ipa.go.jp/security/


(岡田大助)
2002/12/04 20:44
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