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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
NEC、事業者向けIP電話対応機器で不具合。対象は約184万台

NECとNECアクセステクニカ提供製品における対象機種の判別方法
 NECおよびNECアクセステクニカは16日、両社が事業者を通じて提供するIP電話対応機器「Aterm」シリーズについて、約6年9カ月の間連続使用すると、電話の発着信ができなくなる不具合が判明したと発表した。対象台数はNTT東西分を含め、約184万台。

 判明した不具合は、電源投入後から、約6年9カ月間(2485日)連続して利用すると、電話の発着信ができなくなるもの。インターネット接続など、電話以外の機能は問題なく利用できる。また、不具合は2009年11月以前には発生しないという。

 原因はソフトウェアの不具合で、NTT東西が2008年8月に発表したひかり電話対応機器の不具合を受けて検証した結果、今回の不具合が判明したという。

 対象機種は、サービス事業者向けに2003年3月以降に出荷したIP電話対応の「Aterm」シリーズで、「AtermBR500V」など24機種。対象機種の総台数は「Aterm」シリーズの約95万台に加え、NTT東西が提供する約89万台も不具合の対象。対象機器の主な提供業者は、イー・アクセスやNECビッグローブ、アッカ・ネットワークス、NTTコミュニケーションズ、KDDI、ソフトバンクテレコム、DTIなど。

 対象機種の判別は、装置側面のラベルに記載されている機種名で確認できる。なお、NECとNECアクセステクニカ提供製品で、ラベル右下に記載された「NECアクセステクニカ株式会社」の左横に星印のマークがある場合は、ファームアップが完了しているため対象外となる。

 本不具合の対処法として、NECおよびNECアクセステクニカでは、専用ページより対応ソフトウェアのバージョンアップ版を配布する。また、暫定措置として電源プラグをコンセントから抜き差しすることで、不具合の発生を抜き差し実施日から約6年9カ月後に伸ばせるという。ただし、上記は一時的な対処となり、可能な限りファームアップを実施するよう呼びかけている。

 両社では、利用ユーザー向けにダイレクトメールや加入事業者のWeb上での告知などを通じて個別連絡を実施。ソフトウェア検証項目の追加や検査体制の強化などで、再発防止に取り組むという。

 また、NTT東西においても、ダイレクトメールなどを通じて、対策済ファームウェアへのバージョンアップ方法を通知するとしている。

・対象機器と台数
機器名 台数 総台数
NEC/NECアクセステクニカ AtermBR500V* AtermWD605CV 約95万台 約184万台
AtermDR302CV AtermWD606CV
AtermDR302CVA AtermWD622GV
AtermDR303CV AtermWD624GV
AtermDR304CV AtermWD632GV
AtermDR312CV AtermWD634GV
AtermDR313CV AtermWD701CV
AtermDR314CV AtermWD724GV
AtermDR320CV AtermWD734GV
AtermDR322GV AtermWD735GV
AtermDR332GV AtermWR5100VT
AtermVA530V AtermWR7610HV
NTT東日本 ADSLモデム-MNV 約88万2000台
ADSLモデム-NV
ADSLモデム-NV2
ADSLモデム-NV3
Web Caster 3100NV
NTT西日本 ADSLモデム-MNV 約8800台
ADSLモデム-NV
ADSLモデム-NV3
Web Caster 3100NV


関連情報

URL
  NEC ニュースリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0902/1601.html
  NTT東 ニュースリリース
  http://www.ntt-east.co.jp/release/0902/090216a.html
  NTT西 ニュースリリース
  http://www.ntt-west.co.jp/news/0902/090216a.html

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(村田奏子)
2009/02/16 17:18


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