イー・モバイルは、同社のデータ通信サービス「EMOBILE通信サービス」において、通信品質確保を目的とした対策の検証を実施する。実施期間は5月1日~7月31日で、秋頃を目途に帯域制限などを含めた施策が正式運用される予定。今回の検証においても、一部ユーザーの通信速度に影響が出る場合があるとしている。
イー・モバイルでは、2008年5月より、同社データ通信サービスにおける通信品質確保および、公平性の確保を目的として対策を検討してきた。2009年5月から実施される検証では、大量にパケット通信を行うユーザーに対して速度制御などを行うなど、ユーザーへの影響や効果を調査する。2009年秋頃を目途に本格運用が開始される予定。
対象となるのは、パソコンなどに接続したデータ通信や、EMnetの利用など。イー・モバイルでは、一般的な利用をしているユーザーには影響がないとしているが、現時点では帯域制限の対象となる通信量などの目安は明らかにされていない。イー・モバイルのMVNO先は対象外となる。
イー・モバイルの広報部によれば、YouTubeの視聴や音楽のダウンロード、ネット閲覧といった平均的な利用では影響を受けないという。連続的に大量の通信を行うような、限られたユーザーに対して速度制御の可能性があるものと見られる。
このほか、通信エリアの拡充についても発表。首都圏の地下鉄エリア34駅がカバーされたほか、神戸地下鉄エリアが100%、京都77%、福岡67%、札幌55%と拡充された。
■ URL
ニュースリリース
http://www.emobile.jp/cgi-bin/press.cgi?id=642
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(津田啓夢)
2009/04/09 16:48
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