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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
ウィルコム、27日から「WILLCOM CORE XGP」実証サービスを開始

 ウィルコムは22日、2.5GHz帯を利用したデータ通信サービス「WILLCOM CORE XGP」について、法人ユーザーを対象に東京・山手線内の一部エリアで「エリア限定サービス」を4月27日から順次開始すると発表した。


法人限定で山手線内の一部エリアで開始。個人利用は10月以降

ウィルコムの喜久川社長

エリア限定サービスの概要
 「WILLCOM CORE XGP」は、ウィルコムが2009年10月以降に本格サービスを予定する新たなデータ通信サービス。今回発表した「エリア限定サービス」は、本格展開時の安定運用を目指したチューニングが目的で、エリアを限定し、法人ユーザーに限ってサービスを提供する。通信速度は上下ともに最大20Mbps。

 「エリア限定サービス」は4月27日から9月30日までを予定するが、4月27日時点では東京都港区にあるウィルコム本社でのデモ展示と、パートナー企業との間でアプリケーション実証実験を開始するにとどまる。

 法人企業に端末を貸与する時期は、6月以降がめど。対象はMVNO事業者や企業、メディアで、モニター枠は500。個人モニターは募集しないが、東京都内にサービスを体験できるデモコーナーを5月中に設置するという。

 貸出端末はPCカード型で、NECインフロンティア製の「GX000N」とネットインデックス製の「GX000IN」の2種類を用意する。どちらも「エリア限定サービス」でのみ利用が可能で、対応OSはWindows Vista/XP。

 サービスエリアは東京・山手線内の一部で、4月27日の段階で東京駅や品川駅、渋谷駅、池袋駅、秋葉原駅などを中心に約100局の基地局を設置する。その後、6月の法人モニターへの端末貸与までに山手線内のエリア拡大を進める考え。なお、山形/横浜/大阪/京都/広島の5地区には、アプリケーション実証実験用の基地局が設置される。

 「エリア限定サービス」の期間中は、端末を含めて無料でサービスが利用できる。また、10月以降を予定する本格サービス時には個人ユーザーの利用も可能になる。この際の料金体系は現時点で未定だが、ウィルコムでは定額制を含めて料金体系を検討する。


本格サービスに向けたスケジュール サービス提供エリア エリア展開イメージ

(左から)NECインフロンティア製の「GX000N」とネットインデックス製の「GX000IN」 可動式アンテナを備える どちらもSIMカードスロットを用意

喜久川社長「十分なスペックで提供するため、段階を踏んで進める」

端末にはWiMAXチップセットを活用し、短期間での開発を実現した
 ウィルコムの喜久川政樹代表取締役社長は、「WILLCOM CORE XGP」のサービス提供を段階を区切って実施する点について、「1995年のPHSサービス開始時に想定以上の技術的な問題が発生し、サービスを一時停止して対処するケースなどがあった」と説明。「『WILLCOM CORE XGP』では十分なスペックでサービスを提供したいと考えており、フェイズを踏んで準備していきたい」と述べた

 「エリア限定サービス」で提供するPCカード端末では、NECインフロンティアの「GX000N」でカナダのWavesat社製のチップセットを、ネットインデックス製の「GX000IN」でイスラエルのAltair社製のWiMAX用チップセットを採用。喜久川社長は、「周波数帯や変調方式で共通部分の多いWiMAX用チップセットを活用したことで、短期間に端末の開発が実現できた」とした。なお、ソフトウェア開発は日本のエイビット社が担当した。

 基地局は京セラ製で、現行PHS基地局と同サイズの筐体を実現。現行PHS基地局で利用するアンテナの共用利用も可能で、ウィルコムでは追加設置作業を進めていく。また、基地局は200〜300m単位で設置する考えだ。


基地局は現行PHS基地局との併設も可能 端末と基地局、バックボーンを含め、他システムからの活用が可能 他システムとの技術比較。マイクロセルと上下対称が特徴

会場デモは下り18Mbps、上り12Mbps前後を計測

喜久川社長をはじめ、発表会に出席したウィルコム首脳陣
 発表会では、会場内に設けた基地局を使った通信デモンストレーションも実施。基地局のバックボーンには光ファイバ回線を利用し、TCP値で下り速度が18Mbps前後、上り速度が12Mbps前後の速度が確認できた。喜久川社長は「現行PHS技術を踏襲しており、速度が落ちにくいのが特徴」と述べ、「『WILLCOM CORE XGP』は真のワイヤレスブロードバンドである」とした。

 また、「WILLCOM CORE XGP」の活用を目指して、パートナー企業との実証実験の具体例も紹介。JCBやアサツー・ディ・ケイ(ADK)、エヌケービーとは、XGPを通信バックボーンに利用したディスプレイ型デジタルサイネージディスプレイから、おサイフケータイで情報を取得できる実験を神奈川県で開催する「開国博Y150」に合わせて実施する。フジテレビジョンとは、「WILLCOM CORE XGP」の上り速度を活かして、取材現場からHD映像を放送局に送信する実験を行う。

 高度化PHSを利用してデジタルディバイド解消実験を実施する山形県新庄市では、「WILLCOM CORE XGP」の基地局を追加設置する。このほか、BWAユビキタスネットワーク研究会と共同で、「WILLCOM CORE XGP」でカメラネットワークを構築する実証実験なども紹介した。

 ウィルコムの喜久川社長は、次世代PHSや無線LAN、3Gなどを含めた「WILLCOM CORE」サービス全体について言及し、「WILLCOM COREの核がXGPであり、画竜点睛の目とも言える」とコメント。その上で、今回のエリア限定サービスの開始によって「ワイヤレスブロードバンドの世界に飛び立っていけるようになる」と述べた。


下り速度の計測結果 こちらは上り速度 デモ構成

パートナーと連携した実証実験も進める(写真はデジタルサイネージ) 放送インフラとしてXGPの活用も見据える デジタルディバイドの解消実験にも利用

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2009/04/22/index.html

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(村松健至)
2009/04/22 18:16


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