IDC Japanは、国内無線LAN機器市場に関する2002年実績と2007年までの予測を発表した。これによると、2002年における国内無線LAN機器市場は出荷ベースで228万6,000ユニットと前年比114.6%増となった。
発表によると、2002年のエンドユーザー売り上げ金額は347億7,000万円と前年比35.7%増加したという。また、出荷実績をIEEE 802.11a/b/gの3規格別にみると、IEEE 802.11bが主流を占めたとしている。
IDC Japanでは、2002年から2007年までの年間平均成長率も予測。それによれば、出荷ユニット数ベースで年平均31.7%、エンドユーザー売り上げ金額ベースで7.1%とし、2007年には出荷ユニットが905万8,000ユニット、売り上げ金額が489億4,600万円になるとしている。
また、2003年7月から8月にかけて企業ユーザーを対象に実施した調査では、無線LAN環境に関心がないユーザーが5.5%と低い一方で、既に導入している割合は55.7%となり無線LANに対する関心が高いと指摘した。なお、セキュリティに関する問題では、WPAやセキュアなネットワークの構築などにより解決するだろうと分析している。
一方、無線LAN機器向け半導体は標準規格が確定していることもあり価格下落が発生しやすい特徴があるとした上で、数年後に新規格の無線LAN機器が登場した場合でも半導体を中心とした部品コストは年平均10~20%で下落すると予測した。
■ URL
IDC Japan
http://www.idcjapan.co.jp/
関連記事:IDC、国内VoIP機器市場予測。2007年には600億規模に[INTERNET Watch]
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0717/idc.htm
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(村松健至)
2003/09/18 17:47
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