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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
映像資料をデジタル化して図書館にインターネット配信する「ELIB」

 日立製作所と日本図書館協会、ギャガ・クロスメディア・マーケティングの3社は、デジタルコンテンツ配信サービス分野について業務提携を行ない、全国にある図書館約3,500館を対象に映像資料をデジタルデータ化してインターネット配信するサービス「ELIB」を2004年4月より開始すると発表した。提供料金は月額25,000円から。

 ELIBが対象とするのは、全国にある公共図書館をはじめ、大学・高専図書館の約3,500館。本サービスでは、映画や記録映像、学習教材などの映像資料をMPEG-2形式のデジタルデータとして変換し、サービスに加入する図書館は任意の資料をポイント制によりダウンロードが可能となっている。

 付与されるポイントは利用メニューにより異なり、月額25,000円のメニューの場合で4ポイントが付与される。ポイントは、図書館が資料をダウンロードした際に消化されていき、ポイント数を超えた映像資料のダウンロードを行なった場合には、従量課金にて決済が行なわれるという。

 また、デジタル化された映像資料は、図書館側でDVDへの書き込みや他のサーバーへとコピーすることが可能で、日立製作所など3社では、これにより資料の貸し出しや保存、上映会などといった図書館活動全般に映像資料をシームレスに活用することができるとしている。

 映像資料の著作権対策としては、決められた回数以上のコピーや、一度コピーしたデータからの再コピーを防ぐデータプロテクト技術「ソフト電池」が使用される。なお、ダウンロードした映像資料は、同一サーバー内に保存している限り、何度でも視聴が可能だという。

 配信される映像資料は、2004年4月のサービス開始字には約300タイトルが用意されるとともに、それ以降も毎月約40タイトルを追加されていく。また、配信される映像資料のジャンルは、新作旧作を含めた映画作品やドキュメンタリー、学習素材などのほか、日立製作所が所有する旧岩波映画約4,000タイトルも配信される予定だ。

 なお、インターネット配信サービス「ELIB」は、11月4日から6日までの期間で東京国際フォーラムで行なわれる第5回 図書館総合展に展示されるほか、12月からはサービスの実証実験を行なうとしている。


「ELIB」サービス概念図

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/031016.html
  関連記事:アプリに従量制で課金できる「ソフト電池ソリューションサービス」[INTERNET Watch]
  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/10/03/646.html


(村松健至)
2003/10/16 13:01
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