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ソフトバンク第2四半期決算、連結当期損失は426億円
説明を行なうソフトバンク孫正義社長
ソフトバンクは10日、2003年度第2四半期の決算説明会を開催し、ソフトバンク社長の孫正義氏が決算および事業の説明を行なった。
2003年度第2四半期のソフトバンクグループ連結売上は1,215億円、営業損益は151億円の赤字、経常損益は230億円の赤字、当期損益は426億円の赤字だった。第2四半期の総括では、売上高が増加した要因としてBB(ブロードバンド・インフラ)事業の売上高297億円(前期比59億円増)を挙げたほか、BB事業以外は営業利益が56億円(同10億円増)と拡大している点を強調した。
売上高に占めるセグメント別の割合では、前年同期はBB事業が7%、インターネット・カルチャー(Yahoo!)事業が9%だったのに対して、今期はBB事業が25%、インターネット・カルチャー事業が12%に増加している。
BB事業単体では、接続回線数が300万回線を突破した(10月末で339.9万件)点や、顧客獲得費用前の営業利益(ランニング営業利益)が34億円(前期1億円)へと順調に拡大。第2四半期の顧客獲得費用は、250億円弱と前期と比較して若干減少している。顧客獲得費用を含めたBB事業の営業損失は、207億円の赤字(同288億円の赤字)となっており、孫氏は「2002年度第4四半期の357億円の赤字を底にして、着実に営業利益が回復してきている。ユーザー数や売上高の増加を考えると、このままのペースで回復し続けるのではないだろうか」と語り、顧客獲得費用を除いた営業利益の黒字化に続いて、顧客獲得費用を含めても今後黒字化するのではないかと予測している。
また、IP電話などの新規事業によるARPU(顧客当たり平均収入)や変動利益の増加を強調。Yahoo! BB加入者のうち90%がBBフォンサービスを利用している点や、無線LANサービスなども含めた高付加サービスによって、ARPUが第2四半期には4,000円台に突入したことがBB事業の損失幅改善に繋がっていると説明した。
IP電話サービスでは、BBフォンの通話料売上の過半数が携帯電話や国際電話への通話料金であると説明。「今後BBフォンユーザーが増加し、ユーザー同士の無料通話が増加しても、全体的には問題ない」と語っている。また、「050着信が始まれば、今まで払っていた接続料が頂ける立場になれるのでプラス要因だ」と好調さをアピールした。
最後に孫氏はグループ全体の成長戦略について触れ、「これからもBB事業を根本にしたサービス展開路線に変更はない。これまでの“インターネット1”では広告市場6兆円のうちの2%のシェアしか取れなかったが、今後は、“インターネット2”の時代へと移行し、通信の17兆円をはじめとした全体で50兆円以上の市場を相手にしていく」と説明した。
2002年第4四半期を境に営業利益が“V字”回復していることを強調
“ランニング営業利益”は6月から黒字化を達成し、今後は増え続けるという
「Yahoo! BB」ユーザーの利用サービス内訳。ブロードバンドサービスだけの利用者は1割程度に減少し、大部分がIP電話と併用しているという
ARPUの推移グラフ。2001年のサービス開始当初は2,000円程度だったARPUが2003年第2四半期には4,000円を突破
顧客獲得費用の推移。今期は250億円弱で、そのうち10~20億程度が広告費。それ以外は出張設定などの“初期費用”だという
約率推移。「1%程度で収まっており、当初の混乱を知る人間には信じられないサポートの充実度になった」と語り、孫氏は自信を見せた
孫氏が示すグループ全体の戦略
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URL
ソフトバンク
http://www.softbank.co.jp/
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(大津 心)
2003/11/10 21:06
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