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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
NTT東西、DSL接続料金を再申請。東は値下げ、西は値上げに

 NTT東日本および西日本は、総務省に対し接続料金改定等の再申請を行なった。総務省の不認可を受け、NTT東西それぞれ独自の料金改定を行なったもので、DSL接続料金では電話回線を共用するタイプ1の場合NTT東日本が5円の値下げ、NTT西日本が3円の値上げとなる。

 当初NTT東西では、接続料金について両社共通の見直しを行なっており、DSL接続料金ではタイプ1の場合で月額1円、電話回線非共用のタイプ2で16円の値下げを予定していた。これに対し総務省は、「NTT東日本とNTT西日本は別会社であり、2001年度まで行なわれていたNTT西日本の経営安定化のためのNTT東日本の特定費用負担金交付も廃止された今、それぞれの原価に基づく接続料を算定すべき」との答申を受けて、NTT東西の申請を不認可としていた。

 今回の再申請ではNTT東西それぞれ異なる接続料金の見直しを実施。DSL接続料金ではNTT東日本がタイプ1を173円から168円へ5円値下げ、タイプ2を1790円から1690円へ100円値下げした一方で、NTT西日本はタイプ1を176円へ3円値上げ、タイプ2を1803円へ13円値上げした。東西同一料金が適当とされているPHS基地局回線や中継伝送専用機能のほかに、公衆電話や接続専用線などでも料金の見直しが行なわれているが、料金設定の幅こそあれ、両社において値上げと値下げという異なるベクトルの見直しが行なわれたのはDSL接続料金のみとなる。

 今回の申請が認可された場合、新料金は2002年4月1日に遡及して適用される。また、適用された場合の2002年度の接続料金改定における影響額の合計は、NTT東日本がマイナス680億円、NTT西日本がマイナス500億円と、180億円の差が生じることになる。


関連情報

URL
  ニュースリリース(NTT東日本)
  http://www.ntt-east.co.jp/release/0212/021216a.html
  ニュースリリース(NTT西日本)
  http://www.ntt-west.co.jp/news/0212/021216.html

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(甲斐祐樹)
2002/12/16 17:10
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