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NTT東日本、IPv6を利用したフレッツ網内の通信サービス
NTT東日本は18日、Bフレッツとフレッツ・ADSLのユーザー向けに、IPv6を利用した付加サービス「FLET'S.Net(フレッツ・ドットネット)」を2004年1月6日より本格提供すると発表した。利用料金は、基本メニューが月額300円。
FLET'S.Netの基本メニューでは、フレッツ1回線につき/64のIPv6アドレスブロック(2の64乗個)を付与。さらに、このうちの1アドレス(端末)に対して「FLET'S Netネーム(FdNネーム)」というドメイン名を設定できる。FdNネームは「3~31文字の任意の英数字文字列.サブドメイン.flets.net」という形式となっており、フレッツ網内に設けられたDNSサーバーで名前解決が可能。128bitのIPv6アドレスの代わりに、FdNネームで端末を指定して直接通信が行なえる。NTT東日本では、FLET'S Netの提供開始に合わせて、「FLET'S.Netメッセンジャー」のダウンロード配布を開始する。
FdNネームは、オプションメニューで追加することが可能だ。料金は、追加1個につき月額200円で、1回線につき最大5個までFdNネームを設定できる。なお、FdNネーム1個につき100MBのディスクスペース「FLET'S.Netディスク(FdNディスク)」が用意されており、メッセンジャーなどでファイルを送信する際、相手の端末に接続できなかった場合に転送・蓄積されるようになっている。FdNディスクは、月額300円で100MBから1GBに容量アップ可能だ。
さらに、FdNネームとは別に、「66-xxxx」という6桁からなる「FLET'S Netナンバー(FdNナンバー)」もオプションメニューで設定できる。月額料金は200円。同一のIPv6アドレス(端末)に対してFdNネームとFdNナンバーの2つを設定できることになり、アプリケーションに応じて使いやすい形式を利用できる。例えばテレビ電話ソフトでFdNナンバーでダイヤルする方法が考えられる。NTT東日本ではまず、FLET'S.Netサービス開始と同時に、FdNナンバーを利用した映像・音声通信ソフトの試用版をダウンロード配布し、春頃にも有料ソフトを提供する予定だという。
FLET'S Netのサービス概要図
なお、FdNネームやFdNナンバーを設定しない端末同士でも、IPv6アドレスを直接指定しての通信が可能だ。ただし、外部のIPv6ネットワークとは接続しておらず、通信できるのはフレッツ網内のみになるという。FLET'S Netはあくまでも、フレッツユーザー同士のコミュニケーションのためのサービスという位置づけだ。
NTT東日本では現在、IPv4によるコミュニケーションサービスとして「フレッツ・コネクト」「フレッツ・グループアクセス」などを提供しているが、FLET'S Netは、これをより簡単に使えるようにしたものだという。これまで必要だったPPPoEによるインターネット接続やフレッツ・スクウェアへの接続なしに、メッセンジャーソフトなどを利用できるようになるメリットがあるとしている。
NTT東日本ではこのほか、コンテンツプロバイダー向けサービス「FLET'S Net EX」も提供する。NTT収容局でFLET'S Netネットワークに接続することで、FLET'S Netユーザー向けに、IPv6マルチキャストやアプリケーションサービスが展開できるようになる。
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URL
ニュースリリース
http://www.ntt-east.co.jp/release/0312/031218c.html
関連記事:NTT東日本、IP網を使った音声・映像通信サービス「フレッツ・コネクト」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/06/13/fc.htm
(永沢 茂)
2003/12/18 20:59
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