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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
NTT西日本、県間接続を見据えたサービス「フレッツ・グループ」

フレッツ・グループのロゴ
 NTT西日本は17日、フレッツの地域IP網内でユーザー同士がクローズドなグループ通信を可能にするサービス「フレッツ・グループ」を2月24日より開始すると発表した。対象地域は、愛知県や大阪府、広島県など当初2府5県だが、順次拡大予定。

 「フレッツ・グループ」は、「Bフレッツ」や「フレッツ・ADSL」などのフレッツアクセスラインを利用中のユーザー同士がグループを構成することにより、そのグループ内にてクローズドな通信を可能にするサービス。大容量ファイルの共有や同一グループ内サーバーへのアクセスが可能で、インターネットを通過しない地域IP網内で通信が完結するため、セキュアなプライベートネットワークの構築が可能だという。

 サービスメニューには、個人やSOHO向けの「フレッツ・グループ ベーシック(以下、フレッツベーシック)」と法人向けの「フレッツ・グループ ビジネス(同、フレッツビジネス)」の2種類が用意されている。

 フレッツベーシックでは、NTTがグループメンバーの登録や廃止、ユーザーID、IPアドレスなどの管理を一元的に行なう。管理をNTTが行なうため、簡易な反面、詳細な管理を行ないたいユーザーには向かない。これに対してフレッツビジネスでは、ユーザー管理やIPアドレス管理など詳細な設定までユーザー側の管理者が行なうことが可能となっている。料金は、フレッツベーシックが月額1,800円で、フレッツビジネスが月額2万8,000円(いずれも10拠点まで利用可能)。

 現在のところ、このサービスが利用できるのは同一県内で利用しているユーザーに限られているが、NTTが総務省に申請中である地域IP網の県間接続後に関して、NTT西日本では、「詳細なスケジュール等は決まっていないが、認可後はNTTグループとしての予定通り、県間接続を含めたサービスとして提供する予定だ」としている。

 NTTの県間接続申請に関しては、15日に「断固反対」の立場を表明したKDDIや、16日に「条件付きで賛成」を唱えたフリービットなど、賛否両論の状況だが、NTTでは認可後に向けて着々と地域IP網を利用したサービス拡充が始まっている。


サービスのイメージ

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ntt-west.co.jp/news/0301/030117a.html
  関連記事:NTT東西、フレッツのサービスを広域化して県間接続可能に
  http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/163.html
  関連記事:総務省、NTT東西地域IP網の県間接続を認可する方向で検討へ
  http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/214.html
  関連記事:KDDI社長会見「NTT東西の地域IP網県間接続には断固反対」
  http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/477.html
  関連記事:総務省もびっくり!? フリービットがNTT東西の地域IP網接続に新提案[INTERNET Watch]
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0116/freebit.htm


(大津 心)
2003/01/17 19:51
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