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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
コーエー、Windows向けオンラインゲーム「大航海時代 Online」を発表

大航海時代 Online
 コーエーは14日、Windows向けのオンラインゲーム「大航海時代 Online」を発表した。ベータテストは2004年夏頃を予定し、正式サービスは2004年冬より開始される予定。対応OSはWindows XP/Me/2000/98。

 大航海時代 Onlineは、16世紀初頭の大航海時代を舞台にしたMMORPG(多人数参加型オンラインRPG)。コーエーでは、大航海時代 Onlineを“オンライン海洋冒険ロールプレイングゲーム”と位置付けており、敵モンスターなどを倒すことを目的としたMMORPGと異なり、同作では未踏航路の開拓や遺跡探検、交易での一攫千金などがプレイ目標となっている。

 ゲーム開始時の職業は、冒険家、商人、軍人の3種類で、そこから派生する職業は合計50種類程度が用意されている。ユーザーは、職業と同時に、ポルトガルやイスパニア、イングランドといった複数国から出身国を選択し、各国の本拠地であるリスボンやセビリア、ロンドンからゲームをスタートする。また、キャラクター作成時には体型、髪型、顔パターンなどを複数のパターンから選択可能なほか、航海に使用する帆船についてもユーザーごとにカスタマイズできる。


冒険家をはじめとした各職業の特徴 商人 軍人

出航シーン 航海中は朝から夕方、夜などの時間経過のほか、雨や嵐といった気候変化も ロンドンの大聖堂など地域ごとに特徴ある建物が用意される

 ゲーム中は、最大5ユーザーで構成される艦隊の編成が可能。さらに、大きな枠組として商会システムも実装される予定だ。大航海時代 Onlineでは、キャラクター同士の直接戦闘の代わりに、艦隊戦を採用。帆船同士による人対人の戦闘のほか、国家間戦争の大海戦も用意される。

 ベータテストは2004年夏頃から開始予定で、正式サービスは2004年冬。正式サービス時は、「信長の野望 Online」と同様にパッケージ販売に月額課金という形態でサービスが提供される。

 このほか同社では、日本以外にも中国、韓国、台湾での展開も計画。3地域では、クライアントソフトウェアが無料ダウンロードにより提供され、月額料金を課金するサービス形態を採用するという。なお、同社では正式サービス時の課金ユーザー数を日本、韓国、台湾ではそれぞれ15万人、中国では30万人を目標値としている。


発表会中に行なわれた実機デモ。ここでは女性キャラに艦隊参加を呼びかけているところ 出港時には水や食料、弾薬など物資の補給が必要 ゲーム中には様々な帆船が登場する

ミッションの確認画面。艦隊メンバーのミッションも共有可能 ミッション達成には環境に応じたスキルを使い分ける必要も スクリーンショット機能も実装予定だという

信長の野望 Onlineを含め、継続的に拡張版の提供も

(左から)ソフトウェア事業部ソフトウェア5部マネジャーの上野彰三氏、代表取締役会長の襟川恵子氏、代表取締役社長の小松清志氏、ネットワークゲーム担当執行役員の松原健二氏
 コーエーでは「大航海時代 Online」の発表にあわせ、オンラインゲーム事業の戦略を含めた説明会を開催した。

 説明会に出席した同社ネットワークゲーム担当執行役員の松原健二氏は、まず最初に国内ゲーム市場について、ソフト売り上げが2000年の5,779億円から、2002年には4,747億円と1,000億円以上落ちている点を挙げた。その理由として、「中古ゲーム市場の問題に加えて、新しいゲームを楽しみたいユーザーが多くなっているのではないか」とコメント。その上で、同社では新しいゲームの1つの答えが「オンラインゲームであると考え、開発に取り組んでいる」と語った。

 続けて、中国をはじめとしたアジア各国のオンラインゲーム市場が急速に拡大している点について、「オンラインゲームを開発することは、大変重要な課題となっている」と指摘。アジア各国も見据えたゲーム開発の重要性を説いた。

 また、同社がプレイステーション 2とWindows向けに発売中の「信長の野望 Online」のユーザー数について、登録数が80,000名、有料課金ユーザー数が48,000名、最大接続数が18,000名であると説明。松原氏によれば、「信長の野望 Online」の拡張版を2004年度中に発売するとともに、アジア地域への展開を予定しているという。

 大航海時代 Onlineについては、「従来の大航海時代シリーズのファンに加えて、新たなタイプのオンラインゲームを望むユーザー層をターゲットに考えている」とコメント。同タイトルについても、2005年以降に拡張版を継続的に発売していく考えだという。

 代表取締役社長の小松清志氏は、大航海時代 Onlineについて「同社ラインナップの中でオンラインゲームに適したタイトルである」と語り、「ユーザーに満足していただける作品になるのではないか」と同作に対する意気込みを語った。

 なお、欧米へのサービス提供については、オンラインゲーム市場がアジアと比較して育っていないことから、松原氏は「今年度内の参入は予定していない」とした。


同社オンラインゲーム展開状況。小松社長によれば「信長の野望 Online」は単月で利益が出始めているという ユーザー目標数は、正式サービス開始から1年以内に達成したいとしている。なお、採算ベースの会員数は、「各目標値の数分の1程度」(松原氏)だという
[UPDATE]
 発表会場では、日本でもクライアントソフトウェアを無料でダウンロード提供するとされていましたが、コーエーより日本ではパッケージ販売にてサービス展開を行なっていくとの訂正があったため、本文を修正いたしました。


関連情報

URL
  大航海時代 Online
  http://www.gamecity.ne.jp/dol/
  GAMECITY
  http://www.gamecity.ne.jp/
  コーエー
  http://www.koei.co.jp/
  関連記事:コーエー、中間決算概要説明会でMMORPG「大航海時代ONLINE」発表。襟川氏「PSP発売と同時期にソフトを発売したい」[GAME Watch]
  http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20031118/koei.htm


(村松健至)
2004/04/14 20:49
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