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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
関西電力、コンセントによるインターネット接続技術「PLC」の実証実験

 関西電力は、電力線を利用したインターネット接続技術「電力線搬送通信(PLC)」の実証実験を開始した。実験は2005年3月の終了を予定、電波の漏洩強度測定調査などが行なわれる。

 PLCは家庭内のコンセントを利用してインターネットに接続する技術。従来までは10kHZ~450kHzの低周波数帯のみ国内での利用が認められていたが、総務省ではより高速化が期待できる2MHz~30MHz帯を利用した実験制度を導入した。ただしこの周波数帯は他の無線システムに干渉を与えるおそれがあるため、今回の実験は漏洩電波を低減するための技術開発を目的としたものに限られている。

 関西電力ではPLCの実験局免許を3月12日に取得、3月22日より実験を開始した。この実験では実効で約2.5Mbpsの通信が可能なモデムを利用した検証が行なわれる。本実験は漏洩電波が他の無線システムに与える影響やその低減を行なう技術の実証実験を主な目的として、2005年3月に終了する予定。

[UPDATE]
 本実験はあくまで漏洩電界の調査を目的としたものであり、通信速度が対象ではありません。2MHz~30MHz帯の周波数では理論値で200Mbpsでの通信が可能ですが、本実験には2.5Mbpsでの通信が可能なモデムが利用されています。


関連情報

URL
  関西電力
  http://www.kepco.co.jp/

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(甲斐祐樹)
2004/04/15 12:10
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