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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
マイクロソフト、IE上で利用できる「Sasser」の検知・駆除ツール発表

 マイクロソフトは4日(米国時間)、Internet Explorer(IE)上で利用可能な、ウイルス「Sasser」の検知および駆除ツールを発表した。同日発見された「Sasser」の亜種「Sasser.D」にも対応している。

 この検知・駆除ツールは、マイクロソフトが用意したWebサイトをIEで閲覧し、数回クリックするだけで、ウイルス「Sasser」の検知および駆除ができるツールだ。ただし、6日現在英語サイトしか用意されていない上に、IE以外のWebブラウザでは利用できないので注意が必要だ。

 Sasserは、Windowsの脆弱性「MS04-011」を利用してワーム活動を行なうウイルス。メールでの感染は試みないが、TCP5554番ポートを利用してFTPサーバーを起動し、他PCへの感染を試みる。6日現在、4番目の亜種「Sasser.D」まで発見されている。

 実際にこの検知・駆除ツールを利用するためには、マイクロソフトのWebサイトへアクセスし、「Check My PC for Infection」と表示されているボタンをクリックする。続いて使用許諾書が表示されるので、同意する場合には「I Agree」を選択し、「Continue」をクリックすると検知が始まる。

 検知結果の表示は複数存在し、Sasserに感染していない場合には「Your PC Is Not Infected.」と表示される。また、感染原因となるWindowsのセキュリティ修正プログラム「MS04-011」が適用されていない場合には、「To use this tool, you must be running Windows XP or Windows 2000, and you must have already installed MS04-011.」と表示されて検知や駆除ができないので、適用後再度検査する必要がある。

 「The Sasser worm was successfully removed from your computer.」と表示された場合には、検知時に「Sasser」に感染していたものの、駆除が終了したことを表わしている。


検知結果の一例。この表示が出た場合は感染していない 検知結果例、おおむねこの3種類の結果が表示される。これ以外のエラーが表示された場合には、マイクロソフトに相談する必要がある

関連情報

URL
  Sasserについての解説ページ
  http://www.microsoft.com/japan/security/incident/sasser.mspx
  Sasser検知&駆除ツール(英文)
  http://www.microsoft.com/security/incident/sasser.asp

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(大津 心)
2004/05/06 13:46
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