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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
住友電気工業、曲げ特性の向上で配線処理を容易にした光ファイバ

曲げ半径の大きさの比較。左からUltraAccess、PureAccess、汎用SMF(クリックで拡大)
 住友電気工業は、従来の光ファイバと比べて曲げ特性を向上させたシングルモード光ファイバ(SMF)である「UltraAccess」の本格出荷を1月から開始した。この製品は1月22日より東京ビックサイトで行なわれる「ファイバーオプティックスEXPO2003」で展示される。

 従来の光ファイバは、伝送損失の増加や信頼性低下をほとんど発生させない最小曲げ半径が30mmと大きく、このため室内の配線処理や宅内装置の小型化が難しいとされていた。住友電工では最小曲げ半径を15mmと従来の1/2に抑えたSMF「PureAccess」をすでに開発、販売を開始していたが、この最小曲げ半径を7.5mmとさらに向上させた「UltraAccess」を開発、1月より出荷を開始する。

 UltraAccessはビル内や宅内といった環境における過酷な配線での使用を想定しており、住友電気工業では30mm以下に曲げた場合でも施工後の回線信頼性は従来のものより向上するとしている。。また、PureAccessは光ファイバの国際標準であるITU-T G.652に準拠しており、通常のSMFとほぼ同等の取り扱いが可能なため、収容局からユーザー宅までの光ファイバ回線全域で使用できるという。UltraAccessの価格は通常のSMFの約2倍程度で、すでにNTT-MEのマンション向けFTTHサービスであるWAKWAKピアル「FTTH方式」に採用されているという。


壁に沿った配線や余長処理も可能

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URL
  ニュースリリース
  http://www.sei.co.jp/top/f_press_03.html
  住友電気工業
  http://www.sei.co.jp/


(甲斐祐樹)
2003/01/21 17:45
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