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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
篠原ともえや佐藤江梨子が出演、So-netの無料番組「Happy Store」の魅力

佐藤佐藤江梨子がパーソナリティの「Happy Store」収録風景
 So-netが2002年4月から配信している「Happy Store」は、So-netオリジナルでありながらSo-net会員以外でも無料で楽しめ、視聴者の半分以上を女性が占めるという女性に人気のコンテンツだ。番組のコンセプトなど製作現場のお話をHappy Storeのプロデューサーに伺った。

 「Happy Store」はパーソナリティに篠原ともえを迎え、女子高生をメインターゲットとして4月から毎週水曜日に配信を開始。2003年1月からは新たに佐藤江梨子をパーソナリティとした番組を金曜日にラインナップした。番組プロデューサーの竹内宏文氏は、今後もパーソナリティを増やし、曜日ごとにHappy Storeを配信していく予定だという。

 竹内氏によれば、曜日ごとにパーソナリティを迎えるというコンセプトは、実はサービス開始当初からあった企画だという。2人目のパーソナリティとなる佐藤江梨子を迎えるまでに時間がかかった理由としては「篠原ともえさんが予想以上に“何でもできる”高い技術力をもっていたため」とコメント。月曜から金曜までの5日間にそれぞれ異なったジャンルのパーソナリティを迎えるという予定だったものの、トークはもちろん多彩な才能を発揮する篠原ともえがパーソナリティととなったことで、クオリティの高い番組を製作できたという反面、後に続くパーソナリティを見つけにくかったというわけだ。

 そういった思いもかけない苦労の中、2003年1月からは金曜日の新パーソナリティとして佐藤江梨子を抜擢。トークを中心とし、オンラインラジオの感覚で番組を進行していく篠原ともえのキーワードを「楽しい」とするなら、女性はもちろんのこと男性からの人気も高い佐藤江梨子は「見せる」というキーワードを意識した番組作りを心がけているという。内容面でもトークが中心となる水曜日に比べ、写真家や美大の学生などゲストに招くなど、「見せる」というコンセプトに即した番組作りが行なわれている。今後はスポーツ系やコスメティック系など、上記2人とはまた異なったジャンルのパーソナリティが登場する予定だ。


水曜日パーソナリティの篠原ともえ(左)と金曜日パーソナリティの佐藤江梨子。2人は今回が初対面なのだとか
 新パーソナリティとなった佐藤江梨子は、パソコンを年末に購入したばかりというが、DDIポケットのH"を使用、時には外出先などでもパソコンを使うという行動派。もともと文章を書くのが好きだということで、メールのやりとりや、ダンスのホームページなどを見て楽しんでいるという。一方の篠原ともえはパソコン歴7年目の実力派で、ADSLもすでに導入しており、メールはもちろん、ニュースチェックや芸能人の誕生日を調べたりとパソコンを使いこなしている。昨年横浜で行なわれたソニードリームワールド2002でソニーの出井伸之会長には「メール友達になってください」とお願い、現在何度もメールをやり取する仲だという。

 インターネット番組の長所については2人とも「自由なところがいい」とコメント。カメラが何台も用意されていたり、時間制限があったりというテレビ番組に比べ、インターネットの番組は制限がないので、ゲストもリラックスしていいところを引き出すことができるという。Happy Storeのパーソナリティとしては先輩となる篠原ともえは佐藤江梨子に「なんでも好きなことをやらせてくれるから、やりたい放題でいいよ」とアドバイス。お互いのHappy Storeにゲスト出演しようという約束も交わされていた。

 Happy StoreのTOPページアクセス数は月間30万程度で、実際に番組を視聴しているユーザーはその中で約10%を占める。ユーザーの視聴形態については「ながら視聴」が多く、音声を楽しみながらメールやインターネットなど他のことをしているユーザーが多いという。これはHappy Storeが聞くだけでも楽しいオンラインラジオ的な番組を心がけているためでもあり、プロデューサーの竹内氏は「ながら視聴の場合は画面をまったく見ていないのではないか」と大胆な意見を披露した。むしろこのようにユーザーの意識を1つに占有させるのではなく、ながら視聴で楽しむこともできる点がHappy Storeの魅力の1つだという。


Happy Storeのプロデューサーを務める竹内宏文氏
 番組の視聴者層は当初のコンセプト通り女性が多く、全視聴者の半分以上が女性層だという。その中でも多いのは高校生から大学生といった比較的若い年代。女性向け媒体への宣伝・広告などを行なっている訳でもなく、番組の告知は純粋にSo-net内で行なうか、インターネットニュースサイトなどのメディアによるものだという。男性ユーザーが多くを占めるインターネットの世界において、この数字は注目すべき点といえる。この理由について竹内氏は「パーソナリティの魅力によるものだろう」と推測。また、番組が始まったばかりで詳細なデータが出揃っていないものの、佐藤江梨子を新たに起用したことで「男性の比率も増加するのではないか」との予想も示した。

 Happy StoreはSo-netが制作するオリジナル番組であるが、視聴ユーザーはSo-net会員に限らず誰でも無料で視聴できる。この点について竹内氏は、「1人でも多くの人に楽しんで欲しいというコンセプトのため、有料課金などはまったく考えていない」とこともなげに語った。また、番組開始当初はそれほどブロードバンド環境も普及しておらず、課金といったシステム自体見えないものだったという。しかしながら2002年後半にはブロードバンド環境が目覚しい勢いで普及、Happy Storeの配信帯域も最大500kbpsへの引き上げを行なった。こういった時代の流れも踏まえた上で竹内氏は、「今後はコンテンツの課金ビジネスも十分成り立つのではないか」との考えを示した。ただし、“Happy Storeは多くのユーザーに向けた無料番組”というコンセプトに変わりはないという。

 番組は広告収入のみで運営、2003年度中には広告収入のみで収益が見込めるところまで来ているという。今後は携帯電話向けのサービスも予定しており、番組と連動した企画の検討を進めているという。今後も続々とパーソナリティを迎えていく予定としており、様々なジャンルのパーソナリティが集まることで、Happy Storeの更なる魅力が引き出されることを期待したい。


佐藤江梨子は番組で習得した手品を披露 ゲストに美大生を迎えたコーナー。自身の似顔絵を描いてもらう場面も

初対面ながらみごとな呼吸で番組宣伝の収録をクリアした2人

関連情報

URL
  Happy Store
  http://www.so-net.ne.jp/happystore/
  関連記事:So-net、篠原ともえ出演のライブ番組「Happy Store」
  http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/04/24/happy.htm
  関連記事:So-net、佐藤江梨子をパーソナリティに迎えた番組
  http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/450.html
  関連記事:ソニーの出井会長と篠原ともえによるトークショー
  http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/09/13/idei.htm
  関連記事:So-net、「So-netフォン」「So-net TV」など新サービスを発表
  http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/258.html


(甲斐祐樹)
2003/01/24 13:41
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