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【 2009/12/25 】 【 2009/12/24 】 |
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| MCPC、公衆無線LANの実態調査。ユーザーの7割がスポットの少なさに不満 | ||||||||||||
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モバイルコンピューティング推進コンソーシアム（MCPC）は、MCPC802.11委員会とMCPC技術委員会アプリケーションワーキンググループと共同で、公衆無線LANサービスの利用実態調査を実施し、「公衆無線LANサービス実態調査報告書」として結果を発表した。 今回の調査は、2003年11月中旬から2004年2月末にかけて実施されたもの。公衆無線LANサービス実態調査報告書では、公衆無線LANサービス利用者494名と未利用者480名へのアンケートや、サービス提供事業者10社と導入企業16社への取材などを取りまとめた。 ■ 利用者の71％がスポット数の少なさに不満
利用する端末では、ノートPCが88.0％でPDAが21.8％になった。MCPC技術委員会アプリケーションワーキンググループの黒澤和大氏は、「ノートPCとPDAを併用しているユーザーも多いが、12％前後はPDAのみで公衆無線LANを利用しているのではないか」と推定。「PDAのみを利用するユーザーを特定する調査ではなかったため断言はできないが、今後も注目する必要がある」という。 サービスに対する不満では、「スポット数が少ない」ことが71.3％に達した。また、「使いたい場所にスポットが見つからない」（48.5％）、「もっと使いたい場所で展開して欲しい」（33.2％）など、スポット数やエリア展開についての不満が上位を占めた。このほか、「セキュリティへの不安」（31.4％）、「初期設定や利用方法がわかりにくい」（12.2％）、「サポート体制が不十分」（10.2％）といった回答も多かった。今後は、「スポット数の増加」（86.2％）、「利用料金の低減」（53.0％）、「電源提供」（50.3％）などを望む回答が多数を占めている。 ■ 未利用者の半数は“様子見”。普及にはサービスの一本化やセキュリティなどが課題 サービス未利用者のアンケートでは、「興味があり、利用してみたい」と回答したユーザーは35.4％に止まった。一方、「興味はあるがしばらく様子を見たい」との回答は51.5％に達した。“様子見”の理由としては、「スポットが増えるのを待つ」（29.2％）、「料金が高いため」（28.0％）、「セキュリティへの不安」（22.8％）、「どの事業者に申し込むべきかわからない」（18.2％）などが目立った。MCPCでは、こうした利用実態調査をもとに、公衆無線LANサービスの課題をまとめている。サービスそのものに関しては「スポット数が少ない」「事業者によって利用できるスポットが異なる」「料金が高い」など、セキュリティについては「事業者によりセキュリティレベルが異なる」「会社へアクセスできない」などを指摘。「全事業者間でのローミングや契約窓口の統合などサービスを一本化するべき」「IEEE 802.1X、IEEE 802.11i、WPAといった無線LANのセキュリティを義務づける」ことなどを提言した。 MCPC802.11委員会の山澤昌夫委員長は、「スポット数の改善やセキュリティレベルの統一などについては、MCPCでガイドラインをまとめる」とコメント。料金の低減については、「総務省への届出事項なので何とも言えないが」と前置きした上で、「ユーザーからの要望としてMCPC会員の事業者を中心に呼びかけることは可能だ」という。 また、MCPCの木下真希普及促進委員長は、「米国ではBoingo Wirelessなどのローミングサービス事業者が成長した。国内でもローミング市場が成長するのではないか」と示唆。さらに、日本の特色として、「大規模な携帯電話市場が存在しているので、公衆無線LANと携帯電話の“デュアル化”も考える必要がある」と述べ、「現在利用されている構内PHSがIP携帯電話に置き換わる時が、普及の契機になるかもしれない」とPCによる通信以外の用途に普及のカギがあるとの見解を示した。
■ ＵＲＬ モバイルコンピューティング推進コンソーシアム http://www.mcpc-jp.org/ （鷹木 創） 2004/07/08 18:07 |
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