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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
NTT東西、IPテレビ電話端末「フレッツフォン VP1000」を発表

フレッツフォン VP1000

会場にはテーブルごとにフレッツフォン VP1000が設置されていた
 NTT東日本およびNTT西日本は、IPテレビ電話端末「フレッツフォン VP1000」を9月1日に発売する。標準価格は62,790円。また、9月1日より提携ISPからVP1000に対応したテレビ電話サービスも開始される。テレビ電話サービスの料金は現在のところ未定。

 VP1000は、30万画素のCMOSイメージセンサーとタッチパネル式の8インチTFT液晶ディスプレイを搭載したテレビ電話端末。MPEG-4でコーデックされた最大2Mbpsの映像をVGAサイズで送受信できる。また、ブラウザとメールソフトも搭載しており、通常のインターネット接続サービスも利用可能。Windows Media 9対応の動画コンテンツの視聴や、手書きメモの共有機能なども利用できる。

 本体はマイクを内蔵しており、ハンズフリーでの通話が可能なほか、オプションでハンドセットも用意される。本体に用意された映像や音声の入出力端子を使ってVP1000の映像をテレビへ出力する、ビデオカメラの映像をVP1000に映し出すといった利用も可能。USB 1.1×2ポートも搭載しており、キーボードや外部メモリなどにも対応する。

 VP1000の本体サイズは約215×227×243mm(幅×奥行×高)で、重量は約2kg、本体カラーはシルバー、ホワイト、ブルー、ピンクの4色。インターネット接続はUPnP対応のルータに接続するか、またはVP1000に直接PPPoEの設定を行なうことで利用可能で、VP1000に対応するルータはNTT東西で別途告知する予定。音声通話の呼制御プロトコルにはSIP/H.323をサポートする。

 VP1000に対応するテレビ電話サービスは、9月1日よりISPから提供予定の050番号を利用したテレビ電話サービス、NTT東日本が提供するIPv6サービス「FLET'S.Net」。の2種類。どちらもVP1000の専用サービスではなく、PCとVP1000間やPC同士でも利用できる。また、7月1日よりサービスを開始した「Lモードonフレッツ」にも対応するほか、NTTビズリンクのテレビ会議サービス用端末としても利用可能。今後はFOMAといった携帯電話のテレビ電話機能との連動サービスも半年以内に予定されている。

 プロバイダーが提供するIP電話サービスの料金やプロバイダー名などは現在のところ未定で、9月1日までに順次発表される予定。FLET'S.Netで利用する場合は、FLET'S.Netの月額料金315円に加えて、テレビ電話サービス「FLET'S.Netナンバー」1番号につき210円が必要になる。


VP1000の画面イメージ タッチパネルで利用できるソフトキーボード

プロバイダー提供のテレビ電話サービスが利用できる メールやインターネット閲覧も対応

外部機器との連動 Lモードonフレッツにも対応

NTT東日本の古賀哲夫コンシューマ事業推進本部長
 NTT東日本の古賀哲夫コンシューマ事業推進本部長はVP1000について「すべてのユーザーが利用できるという意味を込めて“ブロードバンド時代の黒電話”と呼んでいる」と説明。「インターネットに使い慣れた人だけでなく子供から老人まで、場所も家庭からオフィスまでさまざまな場所で利用して欲しい」と語った。

 VP1000はNTT東西のほか、家電量販店などでの販売も予定する。また、今後は無線LAN対応モデルやバッテリを内蔵して持ち運びが可能なモデル、ある程度機能を削った廉価モデルも提供していく予定だという。なお、端末のレンタル提供は現在のところ予定されていない。

 テレビ電話サービスの料金は「ISPの対応次第で、9月1日までにはISP各社から発表があるだろう」とコメント。「ISPのIP電話網に乗せて流すような形を取り、現在のIP電話サービスに若干プラスする程度の料金ではないだろうか」との考えを示した。

 古賀氏は「“相手の顔が出る文化はなかなか育たないのではないか”という意見が社内にはあったが」と前置いたのち、「電話が登場したばかりの頃は、人との約束を電話で取り付けるのは失礼だったという時代もあったと聞いている」と説明。VP1000では自分の顔を送信しない機能やアバター機能もサポートするとした上で、「コミュニケーションが手紙から電話に変わっていったように、いずれは顔を見せながら電話する時代が来るのではないか」との予測を示した。

 VP1000が対応するテレビ電話サービスのうち、FLET'S.Netは現在のところNTT西日本では提供されていないが、NTT西日本のブロードバンド推進本部 BBアプリケーションサービス部 情報端末グループ長の石原敦氏は「現在IPv6対応の新サービスを検討中で、時期などは明らかにできないが準備が整い次第提供していきたい」とコメント。古賀氏は「東西は別会社という違いがあるが、できるだけ東西一緒の形を実現したい。最終的に東西ともIPv6網が構築できた場合、NTT東西のネットワークを接続すべきかという規制の問題もあるだろうが、東西をつなぐことは自然なのだという考えが浸透して規制を外してもらえればと考えている」と語った。

 古賀氏はVP1000を使ったテレビ電話サービスと、ぷららが提供する映像配信サービス「4th MEDIA」がBフレッツ加入促進の柱になると説明。「2004年度内には月単位でADSLと光の加入者数が逆転するだろう」との見通しを示し、すでに発表されている2004年度内でNTT東西それぞれ60万のBフレッツ契約を獲得するという目標を改めて強調した。


テレビ電話サービスのデモ 手書きメモの共有機能

Lモードonフレッツも9月1日よりリニューアルする メール機能

メールはツータッチ入力に対応 会場では東京都大島町長とのデモも行なわれた

設定画面。PPPoEのほかDHCPでも接続可能 VP1000でBroadband Watchを表示したところ

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ntt-east.co.jp/release/0407/040720b.html

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(甲斐祐樹)
2004/07/20 19:25
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