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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
BBPなど、塩谷瞬や安めぐみ、大河内奈々子出演のWebドラマ「天使急便」

(左から)明石智幸監督、岡田浩暉、塩谷瞬、安めぐみ、大河内奈々子
 ブロードバンドピクチャーズ(BBP)とアイ・シー・エフ(i-cf)は、Webドラマ「天使急便-good speed us!-」を9月2日より配信する。配信に先立って8月30日には、出演者と監督が出席した完成披露試写会が開催された。

 天使急便は、バイク急便で働く松田勇気(塩谷瞬)が主人公のWebドラマ。配達中に事故にあった勇気は、遠のく意識の中で現れた“代理人”と名乗る謎の女性(大河内奈々子)に差し出された契約書にサインをして、食べると人より早く動くことができるという「時の木の実」を受け取った。勇気は、時の木の実が持つ不思議な能力を使って先輩の俊(岡田浩暉)や、恋人の恵美(安めぐみ)とともに人助けなどをしていたが、勇気が代理人と交わした契約には秘密が隠されていた……。

 このほか本作には、パパイヤ鈴木らが出演。監督は、映画「免許がない!」や「麻雀狂騒曲」を手がけた明石知幸。また、本作はi-cfが企画、BBPが制作・配信を担当し、メインスポンサーはバイク急便。


塩谷瞬。劇中に時間を止めるシーンがあり、「時間を止めたら?」との質問には「好きな女性の顔をじっと見つめていたい」と回答
 完成披露試写会には、松田勇気役の塩谷瞬や、俊役の岡田浩暉、恵美役の安めぐみ、代理人役の大河内奈々子と明石智幸監督が出席、本作についての見所などを語った。

 明石監督は試写会冒頭、見所について「なんと言っても時間を止めるシーンが数多く出てくる点。そして、その時間が止まったときの役者さんの表情を細かく観察して貰えれば」と語った。

 主人公の松田勇気役を演じた塩谷瞬は、「最初に顔合わせで監督にあったときに、『どういう風に演技したら良いのか』」と質問したという。すると監督から、「『瞬君の好きなとおりに演技してくれれば良い』と言われたので、思ったまま演技をするよう心がけた」と語った。また、作品がSFコメディとのことで、「逆にリアリティではないけれど、この人となら実際にはどういったことをするか考えながら役作りをするようにした」とコメントした。

 恋人役の恵美を演じた安めぐみは、「芝居の経験がなく、撮影前はすごく不安でしたが、皆さんに支えられてすごく楽しんで演技することができた」とコメント。一方で、“恵美”の読みについて「“エミ”だ“エミ”だと思いこんで撮影に入ったので、実際は“メグミ”だと聞いたときには驚いてしまった」と役名を勘違いしたエピソードも披露した。


安めぐみは「色々な食べ物をつまみ食いしていきたい」とのこと
 続けて、大河内奈々子が自身の役柄について「“謎の代理人”という役は、劇中で起きている事柄を全て説明する役柄で、撮影時間がない中で台詞覚えが非常に大変だった」とコメント。このため、台詞覚えのために台本を手放せなかったといい、「寝ながら、台本片手に台詞を覚えていました」と苦労した点を語っていた。

 岡田浩暉は、主人公の先輩である俊役を演じた。「塩谷君と安君と3人の絡みが多かったが、2人とは年齢的に離れているので、フレッシュな2人にうまく溶け込めるような演技を心がけた」とした。また、俊の職業がカメラマンということについて、「普段からカメラを使っていることもあり、モデルを撮影するは楽しめた」と語ると、明石監督から「カメラマンのイメージはアラーキー(荒木経惟)でとお願いしたら、その通りやってくれた」と突っ込みが入り、場内の笑いを誘っていた。

 また、監督は本作の中で時間を止めて主人公が活躍するシーンについて「小さい頃に見た、忍者ハットリくんや月光仮面など、ローテクの楽しさが伝わるように撮影した」という。続けて、「これだけ美男美女が揃ったにも関わらず、お馬鹿な映画に仕上がっていますので、小さいお子様からお年寄りまで楽しめると思う」と語った。

 このほか、会場にはバイク急便の兼田秀雄取締役営業本部長が駆けつけた。スポンサーとなった理由について同氏は「2005年4月で会社設立20周年となり、その一環として今回出資した」と語った。続けて、関係各位に謝意を述べた後、同社の大槻勝美代表取締役社長も本作に出演していることを明らかにし、「社長が登場するシーンは2シーンある。1つは完璧にこなしたが、もう1つは大根です。その点もあわせて観ていただければ」と語った。

 「天使急便」は1話15分全12話構成で、9月2日より毎週木曜日に1話ずつ追加更新される。視聴にはWindows Media Playerを使用し、配信帯域は56kbps、500kbps、1Mbpsの3種類。


大河内奈々子。時間を止められたら、「子どものときからの夢だったパンダを触ってみたい」とコメント 岡田浩暉。「回転寿司でお皿を取らないで、直接寿司を食べる」と言うと、塩谷から「打ち合わせと違うなぁ」とつっこまれ、苦笑いしつつ「男の人なら、ねぇ」と答え直した

ゴスペルグループ「AJI」も駆けつけ、「ツミキ」を熱唱 会場にはバイク急便スタッフの姿も

ネットシネマは映画監督や役者に新しい機会を与える場に

堀江BBP社長
 完成披露試写会同日には、ブロードバンドピクチャーズ(BBP)の堀江貴文代表取締役社長、アイ・シー・エフ(i-cf)の佐藤克代表取締役社長が出席する共同記者会見も開催された。

 9月2日より配信が開始される「天使急便」は、これまでのBBP配信作品と同様に作中に広告要素を取り込んだインフォマーシャル型Webドラマ「ネットシネマ」という形態を取っている。

 堀江BBP社長は、今回i-cfとの協業により「BBPはネットシネマファンドの管理・運営、および作品制作を担当し、i-cfはパッケージ販売や広告販売を担当する」と説明。今後、ネットシネマ事業において、両社で強固な協力関係を築いていく考えを示した。

 また、ファンドについては「作品の制作資金を出しているわけではなく、広告収入から回収している」と語った。また、「制作資金を先払いすることで、これまで資金繰りが難しかった制作会社にも作品を制作する機会が与えられる」とファンド利用によるメリットも述べた。

 続いて、佐藤ic-f社長が同社の役割について語った。同社では「広告主を確保するとともに、作品をDVD化し販売していく」としたほか、「韓国・台湾にも販売窓口を設置済みで、毎月約2本の販売契約も交わしている」ことを明らかにした。

 その上で、BBPと共同で今年度30本、来年度100本のネットシネマ制作を進めていく考えを示し、「ネットシネマ事業は2つの業界に新しい風を送ることができる」と述べた。1点目として挙げたブロードバンドコンテンツについて佐藤社長は、「現在はユーザーから課金してコンテンツを配信している歪んだ状態にある」と指摘。今後は「ネットシネマのように、テレビにおけるスポンサー制を採用したコンテンツ配信が主流になる」と予測した。

 また、日本の映画業界についても「飽和状態にある」とコメント。その理由して「年間300本の作品が制作されているが、そのうち約100本はVシネマ。そのVシネマでは、限定した役者さんしか活躍の場がない」とした。その上で、来年度のネットシネマ制作数は100本であることにふれ、「Vシネマを除けば日本映画業界の制作本数の約半数を占めることになる。作品数が増えれば、映画監督や出演者に新しい機会が作れるのではないか」とネットシネマにかける意気込みを語っていた。


佐藤ic-f社長 両社の役割について
配信情報
名称: 天使急便-good speed us!-
日時: 9月2日~
URL: http://tenshi.netcinema.tv/
料金: 無料
対応プレーヤー: Windows Media Player
配信帯域: 56kbps、500kbps、1Mbps


関連情報

URL
  ネットシネマ
  http://www.netcinema.tv/
  ブロードバンドピクチャーズ
  http://www.bbpictures.tv/
  アイ・シー・エフ
  http://www.i-cf.com/

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(村松健至)
2004/08/31 11:33
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