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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
GSK、うつ病啓蒙と治療を促すWebシネマ「第三の訪問者」

Webシネマ「第三の訪問者」の1シーン
 グラクソ・スミスクライン(GSK)は13日、うつ病の啓蒙と治療を目的としたWebシネマ「第三の訪問者」の制作発表会を行なった。配信は、医療従事者向けの「ドクターズエディション」が9月27日より、一般向けの「ペイシェントエディション」が10月下旬より開始し、無料で視聴できる。

 「第三の訪問者」は、総合診療科に勤務する医師、直利荘太郎が元精神科医の藪完治と出会い、うつ病について医師や患者の視点から探究するという内容のWebシネマ。うつ病についての理解と治療方法の紹介を目的として、インターネットを利用した医療関連サービスを提供する「So-net M3」の協力のもと制作されている。原案およびスーパーバイザーに精神科医の名越康文氏を迎え、原案と脚本を宮内裕美子氏が担当。直利荘太郎役を阿部薫が、藪完治役を美木良介が、ふみえ役を匠ひびきが演じ、監督は菅井浩二が担当する。

 発表会では、名越氏が「うつ病は発症していても来診しない人が多い病気。治療に関しては短くて半年、長くて1年はかかり、発祥するときの要因、うつ病持続の要因、薬の影響、患者の周囲のサポートなどの様々な要因がうつ病の原因。医者との関わりのポイント、医者の見落とし、過剰評価などが症状を進行させることもある複雑な病気」と解説。「第三の訪問者」については、「これまで患者と付き合ってきた経験から、病気という枠で捕らえるよりもドラマとして描く方が、人間の表情や言葉から治療方法が見えて、より診断向上の資料になると思う」とコメント。また、宮内裕美子氏は「リアリティあるフィクションに仕上がった。うつ病の患者とうつ病を治療できる医者の橋渡しになれればいいと思う」と述べた。

 配信は、So-net M3が運営する医療従事者向け情報サイト「m3.com」内の「オレンジエクスプレス」にて「ドクターズエディション」を9月27日より開始。10月下旬からはGSKのWebサイトにて「ペイシェントエディション」の配信を開始する。なお、ドクターズエディションはm3.comに登録可能な医療関係者のみが視聴可能で、映像のエンディングに治療法に関する情報等が挿入されているという。ペイシェントエディションは視聴に制限を設けていない。

 視聴にはWindows Media Playerを使用し、配信帯域は300kbps、1Mbpsを用意する。作品は全8回に分けて配信され、毎月1話ずつ追加予定。1話につき10分程度の内容だという。


うつ病を自覚した患者でも内科に受診するなど、うつ病に対する認識が低いという GSKは3年前からメディアを使ってうつ病の啓発を行なっているという。

精神科医の名越康文氏 発表会開催にあたり、直利荘太郎役を阿部薫がビデオメッセージを寄せた

配信情報
名称: 第三の訪問者
日時: 9月27日~(ドクターズエディション)
10月下旬~(ペイシェントエディション)
URL: http://www.m3.com/(ドクターズエディション)
http://glaxosmithkline.co.jp/(ペイシェントエディション)
対象: m3.com登録の医療従事者(ドクターズエディション)
料金: 無料
対応プレーヤー: Windows Media Player
配信帯域: 300kbps、1Mbps


関連情報

URL
  グラクソ・スミスクライン
  http://glaxosmithkline.co.jp/


(大久保有規彦)
2004/09/13 13:14
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