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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
ソニー、7番組録画に対応しネットワーク配信が可能な「VAIO type X」

VAIO type X

X3ビデオサーバー
 ソニーは、地上アナログチューナーを7基搭載し、録画した番組をネットワーク内のパソコンや家電に配信可能なPC「VAIO type X(VGX-X90P)」を11月20日に発売する。オープンプライスで、店頭予想価格は52万円前後となる見込み。あわせて、WUXGA対応の23型液晶ディスプレイ「VAIOフルHDディスプレイ(VGP-D23HD1)」と、デジタルチューナーユニット「VAIOデジタルTVユニット(VGP-DTU1)」を12月11日に発売する。

 VAIO type Xは、地上アナログチューナーとMPEG-2ハードウェアエンコーダを搭載するそれぞれ3基搭載する「X3ビデオサーバー」×2と、MPEG-2ハードウェアエンコーダ1基を搭載した製品。いずれも3次元Y/C分離回路とゴーストリダクション機能を備える。

 X3ビデオサーバーは、ネットワークインターフェイスとして10BASE-T/100BASE-TXを搭載し、録画した番組をネットワーク配信できる。PC本体とは独立したハードウェア構成となり、PCの電源がオフの場合でも番組の録画や配信ができる。

 また、異なるメーカーのデジタル機器の相互接続性を確保する「Digital Living Network Alliance(DLNA)」に沿った仕様となっており、同社のVAIOシリーズやメディアレシーバー「RoomLink」のほか、DLNAに準拠した他社製品にも番組の配信が可能だという。同時配信できる番組数は、X3ビデオサーバー1基あたり帯域が8Mbpsの場合で1番組、4Mbpsの場合で2番組となる。

 X3ビデオサーバー用のHDD容量は500GB。6チャンネル合計の録画時間は、高画質モード(8Mbps)が最大約126時間、標準モード(4Mbps)が最大約125時間、長時間モード1(2.5Mbps)が最大約400時間、長時間モード2(1.25Mbps)が最大約800時間。6チャンネルを1日24時間連続録画した場合には、最長約5.5日間(長時間モード2)の番組録画が可能だという。なお、録画した番組は古い番組から順に自動削除されるが、保護したい番組については自動削除を禁止できる。

 VAIO type Xでは、録画した番組の中から、任意の番組を探して視聴できるタイムマシン機能を搭載。録画番組を時間順に並べてテレビ番組表のように一覧表示できる「タイムマシンビュー」や、好みのテーマで番組検索ができる「キーワード・ビュー」が利用可能。番組の録画設定は、番組単位ではなく曜日や時間帯を指定して予約する形式となる。


本体背面 タイムマシーン機能 番組予約画面。曜日や日時単位で予約指定を行なう

 映像出力端子として、接続したテレビをWindowsのマルチモニタとして認識が可能なD4端子などを装備。また、DVI-D端子に23型液晶ディスプレイ「VAIOフルHDディスプレイ(VGP-D23HD1)」などを接続することで、1,920×1,200ドット(WUXGA)の画面表示にも対応する。このほか、i.LINK(TS)端子も装備し、デジタルチューナーやVAIOデジタルTVユニットと接続することでハイビジョン対応のデジタル放送をtype Xに録画できる。

 本体仕様としては、CPUがPentium 4 560(3.60GHz)、メモリが1GB、HDDが1TB(うち500GBはX3ビデオサーバー用)、グラフィックボードはRADEON X600 XT、DVD+Rの2層に対応したスパーマルチDVDドライブ、メモリースティック/コンパクトフラッシュ/xDピクチャカード/SDカード対応のメモリカードスロットを搭載。OSにはWindows XP Professional(SP2)を採用する。

 インターフェイスは、本体左側面に10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T×1、10BASE-T/100BASE-TX×1、DVI-I×1、USB 2.0×3。背面にはi.LINK S400 4ピン×1、i.LINK S400(TS) 4ピン×1、コンポジット映像入出力×1、S映像入出力×1、D4出力×1、アナログ音声入出力×1、光デジタル音声入出力×1、5.1チャンネル対応のオーディオ出力などを備える。右側面にはUSB 2.0×2、i.LINK S400 4ピン×1のほか、ヘッドフォン端子やマイク入力、映像・音声入力端子を装備した。

 本体サイズは481×194×430mm(幅×奥行×高、スタンド含む)で、重量は約19.5kg。製品には、ワイヤレスキーボードやワイヤレスマウス、リモコンなどが付属する。


マザーボード CPUクーラーは大型ラジエーターとファンを採用 同梱のワイヤレスキーボードとマウス

WUXGA対応液晶ディスプレイや外付けデジタル放送チューナーユニット

VAIOフルHDディスプレイ
 ソニーではあわせて、WUXGA対応の23型液晶ディスプレイ「VAIOフルHDディスプレイ(VGP-D23HD1)」、デジタルチューナーユニット「VAIOデジタルTVユニット(VGP-DTU1)」を12月11日より発売する。オープンプライスで、店頭予想価格はVGP-D23HD1が40万円前後、VGP-DTU1が8万円前後となる見込み。

 VAIOフルHDディスプレイは、解像度が1,920×1,200ドット(WUXGA)とフルHD解像度(1,920×1,080ドット)の表示に対応した23型ワイド液晶ディスプレイ。地上アナログチューナーも搭載し、テレビ視聴も可能となっている。

 表示色数は約1,677万色で、輝度は500cd平方メートル、コントラスト比は700:1、応答速度が19.8msec、視野角は上下左右ともに170度となる。映像回路としてはFaroudja製のデインターレース回路を搭載するほか、バックライトにはLEDバックライトを採用した。また、10W×2のS-masterデジタルアンプを内蔵し、スピーカーには容積約1リットルの2ウェイスピーカーを内蔵する。

 本体インターフェイスとして、映像入力端子がDVI-D、アナログRGB、D4、Sビデオ、コンポジットを各1系統、音声入力端子がPC側音声入力×1、ビデオ側音声入力×2。このほか、3ポート搭載のUSB 2.0ハブを装備し、VAIOと接続することでリモコン受光部からUSB経由でVAIOを操作できる。

 本体サイズは673×228×539mm(幅×奥行×高)で、重量は約25kg。製品にはリモコンなどが付属する。


VAIOデジタルTVユニット
 VAIOデジタルTVユニットは、地上/BS/CS110度のデジタル放送に対応した外付けチューナーユニット。データ放送や有料放送、双方向サービスなどの付加サービスも利用できる。

 DVI-D入出力端子を1系統ずつ搭載し、PCのディスプレイにデジタルハイビジョン放送の出力が可能。i.LINK(TS)端子を2系統装備し、VAIOにフルHD解像度のハイビジョン放送も録画できる。また、「Do VAIO」を搭載するVAIOに接続した場合には、Do VAIOの項目にデジタルテレビ・ビデオが追加される。

 本体インターフェイスとしては、入力端子にS映像×1、コンポジット映像×1、アナログ音声×1、出力端子にはD4×1、S映像×2、コンポジット映像×2、アナログ音声×2を装備。このほか、10BASE-T/100BASE-TX×1ポートのLANインターフェイスやUSB 2.0ポート、AVマウス出力などを搭載する。

 本体サイズは100×210×260.5mm(幅×奥行×高)で、重量は2.9kg。


VAIOフルHDディスプレイの背面端子 VAIOフルHDディスプレイが採用するLEDバックライト VAIOデジタルTVユニットの本体背面

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200410/10-1005/

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(村松健至)
2004/10/05 12:00
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