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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
アセロス、11a/b/g対応シングルチップ構成の「AR5006X」説明会を開催

AR5006X
 アセロス・コミュニケーションズは、10月12日に米Atheros Communicationsが発表したIEEE 802.11a/b/g準拠のシングルチップ無線LANソリューション「AR5006X」について製品説明会を開催した。

 AR5006Xは、MAC(Media Access Controller)やベースバンドプロセッサ、2.4GHz帯および5GHz帯に対応するRFなどを1チップに統合した製品。同社ではコンシューマやエンタープライズ向け製品のほか、家電などさまざまな製品に搭載可能だとしている。サンプル出荷は10月より開始されており、量産出荷は2004年第4四半期を予定する。価格は、10,000個受注時で1個あたり12ドル以下としている。

 同製品は、既存の2チップ構成の製品と比較して部品点数を最大24個削減したことでコストを抑えるとともに、IEEE 802.11a/b/gのリファレンスデザインに必要な部品点数を15%削減できたという。

 機能面では、独自の無線LAN高速化技術「Super A/G」や、無線LAN通信長距離化技術「eXtended Range(XR機能)」をサポートする。XR機能では、非搭載機種と比較して屋外見通し距離の場合で通信距離を2倍の約800mまで長距離化できるとしている。このほかセキュリティ面では、WPAやWPA2に対応するIEEE 802.11iを搭載する。


miniPCIカードへも搭載できる 3チップ(写真左)および2チップ(同中央)構成の無線LANカードとの比較

eXtended Range機能について
 製品説明会に出席したAtheros Communicationsのマーケティング・ビジネス開発担当バイス・プレジデントのコリン・マクナブ氏は、「XR機能で最も重要なのは、単一の無線LANアクセスポイントで家中のどこからでも無線通信ができることだ」と語った。また、無線LAN通信スループットについては、2チップ構成のIEEE 802.11a/b/gに準拠した無線LANチップセット「AR5004X」との比較を紹介し、「2チップ構成の製品と比べても、ほぼ同等の性能を持っている」とした。

 なおXR機能については、コレガが10月12日付けで同機能を搭載した製品を今後展開すると発表している。


AR5004Xとのスループット比較 テスト環境。赤丸部分がアクセスポイント設置場所

関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.atheros.com/news/AR5006.html
  ニュースリリース(コレガ)
  http://www.corega.co.jp/product/news/041012.htm

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(村松健至)
2004/10/13 14:56
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