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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
インターネット機器の出荷動向、ブロードバンドルータや無線LANが成長

 矢野経済研究所は、国内におけるインターネット関連機器の出荷状況を調査したレポート「インターネットワーキング2003」を発表した。これによると機器全体の出荷高は減少しているものの、無線LANやブロードバンドルータといった個人向け機器は大きく伸びているという。

 本調査は国内の主要ベンダー37社を対象とし、2002年11月から2003年1月までの期間に行なった直接取材をもとに同研究所がまとめたもの。2002年度のインターネット関連機器の出荷高は前年比6%減の約4,552億円となる見込みだという。このうちLAN関連機器は前年比3%減の約4,416億円であるのに対し、WAN関連機器が前年比54%減の約136億円と大きく下がっている。同研究所ではこの原因を経済環境の悪化による設備投資、IT投資の不振によるものと見ており、2003年度も厳しい状況が続くとしている。

 機器カテゴリではルータが調査開始以来初の減少を見せ、前年比6%減の約1,269億円となる見込み。ただしブロードバンドルータは前年比70%増の約200億円と大きな伸びを示している。また、無線LAN機器も前年比40%増の約370億円と伸びており、ブロードバンドや無線LANへのニーズが高まっていることが伺える。一方、DSLAMやADSLモデムといったxDSL関連機器に関しては、出荷台数は大きく伸びている反面、単価の下落が影響したために前年比3%増の約859億円にとどまったという。

 品目別のシェアで見るとブロードバンドルータはNECが17%でトップ、NTT-MEが17%、富士通パーソナルが12%、ヤマハ、メルコがともに10%と続いている。ADSLモデムは住友電工が51%と大きく、NECが21%、富士通が19%と、3社でほとんどのシェアを占める。無線LAN機器はメルコが43%でトップ、次いでNTT-MEの12%、NECの11%、アイ・オー・データ機器の7%となっている。


インターネット関連機器の品目別シェア
(矢野経済研究所調べ)

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.yano.co.jp/press/pressrelease.htm
  関連記事:国内におけるインターネット機器の出荷動向、xDSL・無線LAN関連が急成長
  http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/05/08/yano.htm


(甲斐祐樹)
2003/02/12 15:01
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