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(左から)「iPod U2 Special Edition」と「iPod Photo」
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アップルコンピュータは、10月27日に発表したiPodの新モデル「iPod Photo」とロックバンド「U2」メンバーのサインが刻印されたスペシャルモデル「iPod U2 Special Edition」に関する製品説明会を開催した。
iPod Photoは、最大表示色65,536色、最大解像度220×176ピクセルのカラー液晶ディスプレイを搭載し、従来モデルの音楽再生機能に加えて、音楽管理ソフト「iTunes 4.7」から転送した画像ファイルの表示にも対応した製品。11月第1週には店頭販売が開始される予定で、標準価格は40GBモデルが57,540円、60GBモデルは70,140円。
サムネイル表示は1画面あたり25枚で、クリックボタンとホイールボタンを一体化した「クリックホイール」からサムネイル画像の選択、フルスクリーンモードへの切り替えが可能。また、スライドショーモードでは任意の楽曲をBGMとして利用できる機能も備えている。このほか、ID3タグと連携して、楽曲ファイル再生中に登録したCDのジャケット画像も表示できる。
製品にはAVケーブルが付属し、本体ヘッドフォン端子にケーブルを接続することで保存した画像のテレビ出力にも対応する。また、同梱クレードル「iPod Photo dock」にはS映像出力端子が搭載されている。なお、iPod Photoでの画像拡大機能は実装されておらず、同社では今後搭載を検討するとしている。
転送可能な画像形式は、JPEG/BMP/GIF/TIFF/PNGの5種類で、iPod Photoでの表示やテレビ出力時には、iTunes 4.7で生成されたアップル独自形式の画像がサムネイル表示される。このため、デジタルカメラやメモリカードリーダー/ライターなどから直接転送した画像ファイルについては、iPod Photo上で再生できない。
iTunes 4.7との連携面では、パソコンに保存した画像ファイルの同期機能や、重複した楽曲ファイルの削除機能が利用できる。画像の同期機能では、アップルの「iPhoto」やアドビシステムズの「Photoshop Album」「Photoshop Elements」に加えて、Windowsの「マイピクチャフォルダ」も同期の対象だという。
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iPod Photoを同梱クレードルに装着したところ
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本体ヘッドフォン端子から専用AVケーブルを介してテレビ出力が可能
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別途S映像ケーブルを用意することで、クレードル経由でS映像出力も可能になる
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サムネイル表示画面
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スライドショーでは、前後に表示される画像も確認できる
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表示間隔は2/3/5/10/20秒のプリセットのほか、マニュアル設定もできる
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アルバムジャケットも登録可能
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カレンダー機能やアドレス帳機能も備える
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ソリティアなどゲームも複数用意される
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iPod U2 Special Editionは、筐体カラーに黒色、クリックホイールカラーに赤色を採用したU2スペシャルモデル。本体背面には、U2メンバーのサインがレーザーで刻印されている。HDD容量は20GBで、それ以外の機能や仕様面は第4世代「iPod」とほぼ同一。発売は11月下旬を予定し、標準価格は40,740円。製品には、U2からのメッセージ付きポスターが同封される。
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「iPod U2 Special Edition」。同モデルは、現時点において世界に12台しかないという
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背面にはU2メンバーのサインが刻印されている
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クリスマス向け商品として収納ケース「iPod靴下」が紹介された。6色セットで、米国での価格は29ドルを予定
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■ iTunes Music Storeの日本での展開は2005年以降に

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米AppleのStan Ng氏。来日に際して、2歳半になる娘の写真3,700枚をiPod Photoに保存してきたとのこと
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両製品の概要を説明した米Apple ComputerのStan Ng氏は、初代iPodから製品開発に携わっている人物。同氏はまず、2004年前四半期におけるiPodとiPod miniの販売台数が200万台を突破していることを挙げ、「これは同時期に世界市場で販売されたPDAよりも多い」と語った。
iPodに画像表示機能を搭載した「iPod Photo」については、「画像ファイルは、iPodと1番相性が良い」と説明。その上で、「多くの競合企業は、音楽の次に動画コンテンツをポータブル機器で再生させようと投資をしているが、著作権などの面から解決すべき課題が多く残っているのではないか」と指摘した。
また、カラー液晶を搭載した点に関しては「iPodにとって、非常に重要な1歩となると考えている」とコメント。同氏は、「携帯電話やPDAがカラー化したことで、市場全体がカラー製品に移行した」と語り、「iPod Photoではカラー化に加えて、iTunes 4.7との連携によって抜群の使い勝手も実現している」とした。
一方、「iPod U2 Special Edition」については、「Appleが持つテクノロジーと、U2が持つアートが融合した製品である」と説明。U2とのパートナーシップについては、「彼らがデジタルミュージック化の流れの中で、Appleがリーダーになると考えてくれたため実現できた」と語った。なお、iPodのCMへの出演料については無報酬とのことで、Stan Ng氏は「このCMは、デジタルミュージックという分野をさらに進化させようとする1つの試み」と強調していた。

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米Appleの前刀バイスプレジデント。「2004年9月までの半年間で、iPodの売り上げが前年度比で140%増加した」とコメント
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米Apple Computerの前刀禎明バイスプレジデントは、日本市場における展開を説明した。前刀氏はその中で、「iPod miniと似通ったカラーデザインの製品が各社から多く発売されているが、使い勝手の面ではiPodにまだまだ及ばない」とコメント。さらに、「見た瞬間に買いたいと思わせるエモーショナルな働きかけが足りない製品が多い」と発言した。
現状の国内シェアについては、デジタルオーディオプレーヤー市場全体では50%、HDDオーディオプレーヤーでは70%のシェアを持っているという。加えて、MDプレーヤーを含めた市場については20%前後のシェアだという点にもふれ、「iPodが目指すのは、MDプレーヤーを含めて市場でナンバーワンになることだ」と今後の目標を語っていた。
なお、音楽ダウンロードサービス「iTunes Music Store」の日本での展開については、2005年以降になるとした。
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前刀氏(写真中央)も参加したという、iPod mini型ミニカード配布イベントの模様
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JBLやBOSEといった音響メーカーのほか、ルイ・ヴィトンなどからも関連製品が300点以上発売されているという
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U2をゲストに招いたイベントの模様も紹介された
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■ URL
アップルコンピュータ
http://www.apple.co.jp/
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・ アップル、画像表示が可能なカラー液晶搭載の「iPod Photo」
(村松健至)
2004/11/01 21:42
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