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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
MM総研調査、ブロードバンド加入者数は1,700万件。FTTH移行が本格化

2004年9月末時点のADSL回線契約シェア
 MM総研は、2004年9月末時点のブロードバンド回線事業者における加入者数の調査結果を公表した。それによれば、ADSL/FTTH/CATVインターネットをあわせたブロードバンドサービスの加入者総数は1,723万件となった。

 この調査は、MM総研がブロードバンド回線事業者に毎月行なっているヒアリング調査から得られた数値に基づいて集計されたもの。

 ADSLの加入者数は1,273万9,500件で、2004年度上半期における増加数は154万件。半期ベースの増加数は、2003年度上期が220万件、2003年度下期が197万件となっており、3期連続で増加ペースが鈍化傾向にあることがわかる。

 また事業者別シェアを見ると、Yahoo! BBが35.2%で1位、NTT東日本が20.6%で2位、NTT西日本が16.6%で3位となり、イー・アクセスの13.9%、アッカ・ネットワークスの9.8%が続いている。ただし、Yahoo! BBとアッカでは前半期比で0.6%ずつシェアを落としており、MM総研では顧客情報流出事件などが影響していると分析している。


 FTTHの加入者数は、2004年度上期で約54万件増加の168万9,000件。2003年度下期の加入者数114万5,300件と比較して、約1.5倍に拡大した。事業者別シェアは、NTT東日本が37.4%、NTT西日本が34.5%と、NTT東西の合計が全体の71.9%に達している。以降は、ユーズコミュニケーションズが11.4%、ケイ・オプティコムが5.8%と続く。

 MM総研では、サービスエリアが都市部から都市近郊へと広がりをみせており、安定したサービス品質を求めて加入を希望するユーザーや、集合住宅でFTTHが導入されているケースが増えていると指摘。その上で今後の加入件数については、2004年度末に240万件、2005年度末に460万件、2006年度末に720万件までの普及を見込み、東京電力やKDDIなどの事業者も加入者数を増やしていることから、FTTHの競争が激化すると予想している。なお、2004年10月にはソフトバンクグループも光ファイバ接続サービス「Yahoo! BB 光」の提供を開始している。

 CATVの加入者数は、前期比21万件増の280万件となったが、MM総研では純増ペースは頭打ち傾向にあるとしている。なお、事業者別ではジュピターテレコムの「J-COM Broadband」が約26%のシェアを確保しているという。

 MM総研では、今後FTTHへの移行が本格化し、ブロードバンドサービスにおけるインフラの変化が激しくなると推測している。また、ADSL/FTTH/CATVの3サービスの合計加入者数が2004年度末に2,000万件前後に、2005年度末には2,520万件、2006年度末には3,100万件までの増加を見込んでおり、世帯普及率は60%を越えると分析している。


ブロードバンド接続サービスの契約件数推移

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.m2ri.jp/newsreleases/main.php?id=010120041104500

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(村松健至)
2004/11/05 17:03
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