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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
So-net フォン試験サービス、予告なくサービス変更で混乱。So-netは対応変更

 So-netが提供するIP電話サービス「So-net フォン」の試験サービスで、ユーザーの中で困惑の声が上がっている。内容は試験サービスで提供されるVoIP機器について、ユーザーへの予告なしにサービス内容が変更されたというもの。

 So-net フォンは、OCN、So-net、@niftyが共同で実施するIP電話サービスの一環として2002年12月24日より試験サービスを開始。3月1日から月額280円の正式サービスに移行する。現在行なわれている試験サービスの利用にはVoIP機能内蔵のモデムまたは従来のモデムに外付けするタイプのVoIP機能内蔵TAが必要で、VoIP機能内蔵モデムの場合は月額のレンタル料などは必要ないものの、モデムの交換手数料として1,000円が必要だった。

 このVoIP機能内蔵モデムについては当初、正式サービスへ移行しないユーザーはモデムを再度交換する必要はなく、レンタル料金も従来のモデムと同額で利用できるとされていた。しかし、So-net フォンの公式サービス発表時にはこれが予告なく変更され、試験サービスを利用、正式サービスへは移行しないユーザーはモデムを再度交換する必要があると内容が改められた。このためユーザーは試験サービス時に交換手数料1,000円を支払ったものの、正式サービス時には従来のモデムに戻されることになる。交換手数料の1,000円は試験サービス期間内であればSo-netが無償で対応するが、正式サービス移行後は再度1,000円を支払う必要がある。

 機器の提供方法についても、So-netは「So-net ADSL」ユーザーであればVoIP機能内蔵モデムまたはTA(IP電話を利用するためのアダプタ)のどちらかをユーザーが選択可能であった。TAは交換手数料などの必要がないため、あらかじめ変更後の規約内容を知っていればモデムではなくTAを選択することも可能であった。なお、試験サービス時にTAを選択、正式サービスを利用しないユーザーは、TAをSo-netが無償で回収するため、費用などは一切発生しない。

 So-netと同様にIP電話の正式サービスを発表しているOCN、@niftyでは、モニターが加入するADSL回線に応じてVoIP機能内蔵モデムとTAを送付しており、試験サービス中はモデムを選択しても交換手数料は発生しなかった。また、正式サービスへは移行しないユーザーもモデム交換の必要はなく、通常のモデムと同額のレンタル料でVoIP機能内蔵モデムを利用できる。

 今回の機器に関する変更点についてSo-netでは、「ユーザーから寄せられた意見は社内でも確認しており、検討を行なった結果、サービス内容を元に戻す」とコメント。これによって他2社と同様にVoIP機能内蔵モデムをそのまま利用できることになる。また、試験ユーザーには近日中に正式サービスの内容をメール送付する予定で、その中でサービスの詳細について告知するという。


関連情報

URL
  So-net フォン
  http://www.so-net.ne.jp/phone/

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(甲斐祐樹)
2003/02/17 19:25
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