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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
MS、「MSNメッセンジャー 7.0」などコミュニケーションサービスを強化

 マイクロソフトは、同社が運営するコミュニケーションサービスを12月2日より大幅に強化する。ブログサービス「MSN Spaces(MSNスペース)」の正式サービス移行、「MSNメッセンジャー 7.0」ベータ版の公開、さらにこれら2サービス間およびWebメール「MSN Hotmail」など各種サービスとの連携機能が強化される。


MSNメッセンジャーはサインイン前の状態変更が可能に

サインイン前に状態変更が可能に
 MSNメッセンジャー 7.0ベータ版では、メッセンジャーへサインインする前に状態選択が可能になった。オフラインでサインインし、表示名を変更してからオンライン設定へ切り替えることができる。この機能は、ブラウザで動作する「MSN Web Messenger」にも実装されている。

 MSNメッセンジャーとは異なるMSNのメッセンジャーサービス「threedegrees」で好評だったという、サウンドの付いた動画を相手先へ送信する「ウインク」機能もサポート。ベータ版では初期設定のウインクのみ送信できる。このほか、相手のメッセンジャー画面をサウンド付きで揺らす「シェイク」、マウス操作で描いた絵や文字を送信できる機能も追加された。

 カスタマイズ機能も拡張され、PCに保存された画像のドラッグ&ドロップでアイコンや背景画像が登録可能になったほか、サインインした際のポップアップ表示にもアイコン画像が表示されるようになった。自分のメッセンジャーのメインウィンドウにもアイコンが表示され、そこからアイコンを変更することもできる。

 MSNの各種サービスとの連携機能では、メッセンジャーに登録されている他のユーザーがMSNスペースでブログを開設している場合、更新通知がアイコンで表示されるようになった。また、MSNスペースに登録されている音楽リストや写真などを表示する連絡先カードも利用可能になった。連絡先カードからメールやメッセンジャーを送ることもできるほか、HotmailやMSN Web Messengerでも連絡先カードを表示できる。

 検索サービス「MSNサーチ」とも連携し、メッセンジャーのメインウィンドウに検索ウィンドウが追加されたほか、会話ウィンドウの中の単語を選択して、右クリックから検索することもできる。MSNメッセンジャー 7.0正式版のリリースは2005年を予定する。


連絡先カードを表示したところ。メインウィンドウにはMSNトゥディを表示できるボタンも追加されている サウンド付き動画を送信できる「ウインク」 ログイン時にもアイコンが表示される

MSNスペースはフォトアルバム機能やプライベートモードをサポート

テンプレートが31種類に大幅増加
 MSNスペースは12月2日より国内で正式サービスを開始するほか、海外でもベータ版サービスを提供する。国内と海外では機能はほぼ同等だが、MSNスペースのベータ版が提供されていたのが日本のみだったため、海外ではまずベータ版として提供されている。

 正式版ではテンプレート数が7種類から31種類に拡張されたほか、サイドバーなどのレイアウト変更が可能になった。また、プロフィールやバックナンバーといったモジュールをドラッグ&ドロップで追加・削除できるようになった。

 機能面では登録した画像をスライドショー形式で表示できるフォトアルバム、Windows Media Playerのプレイリスト読み込みにも対応したお気に入りの音楽リストなどが追加された。音楽リストはMSNミュージックとの連携も予定されている。なお、容量はベータ版の10MBから変更はない。

 許可されたユーザーのみブログを閲覧できるプライベート機能もサポート。MSNメッセンジャーのメンバリスト、またはHotmailに登録されたアドレス帳から、閲覧可能なユーザーを指定できる。また、従来まで非対応だったブログの削除もサポートしている。


ブログのアクセスをユーザーごと制限できるプライベート機能 Windows Media Playerのプレイリスト取り込み機能

Hotmailはメッセンジャーとの連携を強化

Hotmailからメッセンジャーを起動できる
 Hotmailでは、これまでもアドレス帳に登録されたユーザーのメッセンジャーオンライン状況表示、メッセンジャーからHotmailの受信トレイ表示、Hotmailのメール着信をメッセンジャーで通知する機能などをサポートしていた。2日からは連携機能がさらに強化され、Hotmailの画面からメッセンジャーを起動できるようになった。MSNメッセンジャーがインストールされていない場合などは、MSN Web Messengerを起動することもできる。なお、MSN Web Messengerとの連動機能は現在のところ日本のみサポートしている。

 Hotmailでメールを送信した後に表示される「アドレス帳へ追加」画面では、併せてメッセンジャーのアドレスも追加できるようになった。また、Hotmailのメール画面には、MSNメッセンジャー 7.0ベータ版でも搭載している連絡先カードが表示される。

MSN事業部 コミュニケーションサービスグループ ディレクターの丸岩幸恵氏は「従来までは各サービス間で個人のプロフィールのみ共有していたが、今回の機能拡充ではコンタクトリストや更新通知など、ユーザーのネットワークを共有している」とコメント。「アナログのコミュニケーションではお互いが知っていることが前提だが、デジタルのコミュニケーションはブログに代表されるように、会ったこともない人とのコミュニケーションを楽しむケースも多い」とした上で、「コミュニケーションサービスは個人だけではなく、その相手先も含んだ人とのネットワーク上で提供することが重要だ」と語った。


MSN事業部 コミュニケーションサービスグループ ディレクターの丸岩幸恵氏 今後は個人だけでなくネットワークを考えたサービスを展開

関連情報

URL
  MSNメッセンジャー 7.0ベータ版
  http://messenger.msn.co.jp/beta/
  MSNスペース
  http://spaces.msn.com/
  MSN
  http://www.msn.co.jp/

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(甲斐祐樹)
2004/12/02 16:11
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