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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
アイ・オー、無線ルータやネットワークカメラなど展示の新製品内覧会

 アイ・オー・データ機器は7日、IEEE 802.11a/b/g準拠の無線LANルータ「WN-APG/R」など同社ネットワーク関連の新製品を中心とした内覧会を開催した。


無線LANやインターネット接続をボタン操作できる無線LANルータ

WN-APG/R

搭載されるクイックボタン。それぞれ2秒間以上押し続けることでモードが切り替わる
 WN-APG/Rは、インターネット接続や無線LAN通信などを本体ボタンで操作できる「クイックボタン」や、Microsoftの「Windows Connect Now」を利用した無線LAN設定機能を搭載した無線LANルータ。12月下旬の発売を予定し、標準価格は単品モデルは20,790円、無線LANカードセットモデルが22,050円。

 両機能について、製品開発担当者は「製品をいかに使いやすく利用してもらえるかを考えた」と搭載した経緯を説明した。4つのボタンから構成されるクイックボタンのうち、無線LANの有効・無効を切り替える「ワイヤレスボタン」、インターネット接続の有効・無効を切り替える「インターネットボタン」の2つは、「これまでユーティリティや、電源を落とす必要があったものをボタン操作で変更できるようにした機能」だという。特に、ワイヤレスボタンについては「一時的に無線LANだけを無効にしたい場合などに有用なのではないか」(担当者、以下同)と語った。

 無線LANのセキュリティ設定を変更できる「セキュリティボタン」では、3モードの切り替えに対応。「PRESET」は、工場出荷時に機器ごとに設定された128bitのWEPの暗号化キーが、「CUSTOM」はユーザーが設定したセキュリティ設定が、「NONE」は暗号化処理が無効のモードで、どのモードが有効になっているかは本体前面のLEDで確認できる。なお、NONEモードについては、「暗号化処理は施されていないので、一時的に無効化した場合にのみ利用してほしい」と注意を促していた。

 また、付属ユーティリティ「クイックコネクトNEO」またはWindows XP SP2の標準ユーティリティを使ってパソコンで設定した無線LAN設定を、添付のUSBメモリを介してルータ側にコピーできる「USBボタン」も搭載。同機能はWindows Connect Nowを利用したもので、USBメモリに保存した無線LAN設定は「Windows Connect Now対応機器ならば、基本的に設定が可能だ」という。なお、USBメモリについては市販されている製品でも利用できるとしている。

 Windows Connect Nowをサポートした理由については、「独自の設定機能と比較して、他社製品との無線LAN設定がより汎用的に行なえるため」と説明。加えて、「今後はWindows Connect Now対応機器がネットワーク機能を搭載した製品を中心に主流になっていくのではないか」とコメントした。

 このほか、筐体デザインも一新されており、開発担当者は「デジタル家電のそばにおいても、違和感のないデザインをと考えた」と語った。


セキュリティボタンボタンで設定中のモードは本体LEDで確認できる クイックコネクトNEOからUSBメモリに設定を書き込める USBフラッシュメモリ保存した設定データは、Windows Connect Now対応機器に接続することでデータがコピー可能

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携帯電話から閲覧できるネットワークカメラ。LinkPlayerとも連携予定

Qwatch(クウォッチ) TS-LCAM
 「Qwatch(クウォッチ) TS-LCAM」は、パソコン以外にも携帯電話やPHSから撮影画像をモニタリングできる30万画素CMOSイメージセンサー搭載のネットワークカメラ。12月中旬に発売予定で、標準価格は20,790円。

 TS-LCAMは、UPnP対応ルータに本製品を接続した場合に、アイ・オーが無料提供するダイナミックDNSサービス「iobb.net」を自動で設定する機能を搭載。携帯電話やPHS向けに用意された専用サイトにアクセスし、製品のシリアルナンバーを入力することで撮影したJPEG画像のモニタリングが可能になる。また、説明員によれば「製品にはサイトURL情報を記載したQRコードも用意しており、読み取り対応機種であればコードからサイトにアクセスできる」という。

 また、NTTドコモのFOMA 900i以降とmova 504i以降の端末向けに専用iアプリも提供。JPEG画像を連続再生することで擬似的な動画映像でモニタリングが可能になる。動画によるモニタリングについては、「au、ボーダフォンともにアプリケーションを提供していく」(説明員)と語っていた。

 加えて、DVDドライブ搭載ネットワークプレーヤー「AVeL LinkPlayer」で、ネットワークカメラの撮影画像を動画モニタリングできる連携デモも行なわれた。説明員によれば「今後対応をさせたい機能の1つ」ということで具体的な実装時期については未定だが、会場内では比較的スムーズに撮影画像が再生されていた。


iアプリからは疑似動画形式のモニタリングができる パソコン側のユーティリティ画面 AVeL LinkPlayerとの連携も予定する

 このほか会場では、無線LANルータ「WN-G54/R2」をはじめとした文庫本サイズのネットワーク機器や、ミラーリング対応のLAN接続型HDDユニットなどの展示やデモが行なわれた。


(左から)ネットワークコンバータ「USL-5P」 、無線LANルータ「WN-G54/R2」、有線LANルータ「NP-BBRM」 東芝の液晶テレビ「face」とLAN接続型HDD「LANDISK」との録画デモも ミラーリング対応のLAN接続型HDDユニット「HDLM-Uシリーズ」なども展示。主に法人・SOHO向けの製品だが、店頭での販売も行なわれているという

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関連情報

URL
  アイ・オー・データ機器
  http://www.iodata.jp/


(村松健至)
2004/12/08 13:20
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