修正パッチの対象OSは、Windows Server 2003、Windows Server 2003 64-Bit Edition、Windows XP 64-Bit Edition Version 2003/SP1、Windows XP SP1/SP2、Windows 2000 SP3/SP4、Windows NT 4.0 SP6a/TSE SP6。Windows Me/98SE/98も脆弱性の対象だが深刻度が“緊急でない”ため、修正パッチは提供されない。また、Windows Server 2003とWindows XP SP2における深刻度もそれぞれ“重要”より1段階低いレベルの“警告”となっている。
MS04-041は、Word 6.0形式の文書をWordPadファイル形式に変換する「Word for Windows 6.0コンバータ」に存在する未チェックのバッファが原因で発生する「テーブル変換の脆弱性」と「フォント変換の脆弱性」を修正するプログラム。いずれの脆弱性も悪用すると外部から任意のコードを実行させることが可能だ。例えば不正なファイルをWordPadで開こうとすると、WordPadがシャットダウンして任意のコードが実行されてしまうという。
なお、Windows Server 2003とWindows XP SP2においては、初期設定でWord for Windows 6.0コンバータが無効になっている。