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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
J-COM、2005年中に最大100MbpsのCATVインターネットを投入予定

J-COMの森泉知行社長
 ジュピターテレコム(J-COM)は31日、2005年度のマーケティング情報交換会を開催した。この中で森泉知行社長は、2005年中に100MbpsのCATVインターネットサービスを提供予定であることを明らかにした。

 J-COMは現在、CATV放送「J-COM TV」、インターネット接続サービス「J-COM Net」、電話サービス「J-COM Phone」という、いわゆる「トリプルプレイ」を主軸にサービスを展開。一方で、ぷららネットワークスの「4th MEDIA」やKDDIの「光プラスTV」といった映像配信サービス、NTT東西の「ひかり電話」やKDDIの「光プラス電話」などの0AB~J番号のIP電話サービスなど、通信事業者もFTTH向けトリプルプレイサービスの展開を進めている。

 インターネット接続サービスで比較すると、FTTHは最大100Mbpsの通信が可能だが、J-COM Netでは、最上位プランの「J-COM Netプレミア」でも下り最大30Mbps、上り最大2Mbpsに留まる。これに対して森泉社長は「100Mbpsもの通信速度が本当に必要かどうかは別の話だが」とした上で、「通信速度100MbpsはFTTHだけのものではない。CATVでも十分に提供できるサービス」とコメント。2005年中に最大100MbpsのCATVインターネットサービスを提供する方針を示した。

 具体的には、現在実証実験中の通信技術「c.LINK」を用いた商用サービスを開始する予定。この技術では家庭内ですでに構築されている同軸ケーブルや分配機をそのまま利用できるため、新規の配線や工事を行なうことなく高速な通信が可能になる。森泉社長は「現在はまだ実験中だが、家庭内の環境でも60Mbpsは実現できている」と自信を見せた。

 固定電話サービスの「J-COM Phone」も今後はIP化を推進する。すでに札幌局では中継網をIP化した「J-COM Phone」を提供しており、今後は札幌局のシステムを全国に導入していく予定。通信サービスの高速化、電話サービスのIP化など、FTTHとも対抗しうるサービスの競争力向上を進めていく。

 今後の課題として森泉社長が上げたのは、CATVの認知度。森泉社長は「J-COMだけでなく、CATV全体でのプロモーションが必要になる」と、CATVサービスの認知度向上にも力を入れていく方針を示した。

 マーケティング情報交換会では、コンテンツ事業者の表彰式も開催。受賞した各コンテンツ事業者は、それぞれサービスの個性を活かしたパフォーマンスを披露していた。


J-COM社員はマツケンサンバを披露 ゲストに押尾コータローも登場して楽曲を披露

清原和博のそっくりさんも登場。「移籍しなくて済んだので、新しいユニフォームを買わなくてよかった」と際どいコメントも飛び出す 孫悟空は一本締めの代わりに「かめはめ波」で挨拶を締めた

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URL
  J-COM
  http://www.jcom.co.jp/

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(甲斐祐樹)
2005/01/31 20:06
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