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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
ソニー、デジタルカメラ機能搭載モデルなど「Hi-MDウォークマン」3製品

 ソニーは、「Hi-MD」規格に対応した「Hi-MDウォークマン」の新モデルとして、デジタルカメラ機能を搭載する「MZ-DH10P」など合計3製品を3月10日に発売する。いずれもオープンプライスで、MZ-DH10Pの店頭実売価格は53,000円前後となる見込み。

 今回発表されたのは、録音・再生モデルがデジタルカメラ機能を搭載した「MZ-DH10P」と有機ELディスプレイを採用する「MZ-RH10」で、再生専用モデルが「MZ-EH930」の合計3製品。MZ-RH10の店頭実売価格は35,000円前後、MZ-EH930が24,000円前後となる見込み。

 また再生可能な音楽ファイルは、MZ-DH10PとMZ-RH10がATRAC(ATRAC/ATARAC3/ATRAC3plus)とMP3、リニアPCMで、MZ-EH930がATARAC規格とリニアPCMに対応する。


デジタルカメラ機能搭載の「MZ-DH10P」

MZ-DH10P

ソニースタイルモデル
 MZ-DH10Pは、Hi-MD形式にフォーマットされたMDおよびHi-MDディスクにデジタルカメラの画像を記録可能とする「Hi-MD PHOTO」規格に対応した製品。本体色はブラックとシルバーの2種類が用意される。

 130万画素CMOSイメージセンサーを搭載し、デジタルカメラとしても利用が可能。最大4倍までのデジタルズーム機能やオートフォーカス機能などのほか、内蔵フラッシュも備える。Hi-MD PHOTOが対応する画像形式はJPEGで、DCFとExif.2.2に準拠する。また、画像の一覧表示などに利用するサムネイルキャッシュファイルも規定されている。

 同製品では通常の撮影モードに加えて、Hi-MDに保存した楽曲のジャケット用に任意の画像を撮影する「ジャケット撮影機能」を用意。ジャケット画像は200×200ピクセルで保存され、同社の音楽管理ソフト「SonicStage」へのアップロードも可能となっているほか、SonicStageで設定したジャケット画像も楽曲転送時に同時転送される。また、撮影した画像をPCにアップロードできるデータストレージ機能も搭載する。

 記録可能な画像枚数は1GBのHi-MDディスク利用時で、1.3Mファインが約1,200枚で、スタンダードが約2,300枚、VGAのファインが約4,200枚でスタンダードが約7,200枚、ジャケット画像で約24,000枚。

 本体ディスプレイには、1.5インチのカラーTFT液晶ディスプレイを採用する。また、ジャケット写真アルバム検索機能のほか、撮影画像を対象にした音楽再生時スライドショー機能、JPEGビューワー機能も備える。

 本体端子としてUSB 1.1×1を搭載する。本体サイズは約84.5×25.7×82.7mm(幅×奥行×高)で、充電池を含んだ重量は約155g。最大駆動時間は付属の充電池を利用した場合で最大約14.5時間(MDモード、LP4ステレオモード時)。なお、製品にはクレードルや漢字表示対応のスティックコントローラーなどが付属する。

 このほか、ソニースタイルオリジナルモデルとして筐体色がレッドのモデルも販売される。価格は50,800円。

[お詫びと訂正]
 初出時、ソニースタイルオリジナルモデルの価格を53,000円としましたが、正しくは50,800円の誤りです。お詫びして訂正いたします。


本体カメラ面 本体背面。操作部はジョグダイヤルを採用する

音楽再生画面のイメージ画像 ジャケット一覧からのアルバム検索も可能

有機ELディスプレイ搭載の「MZ-RH10」、再生専用モデル「MZ-EH930」

MZ-RH10
 MZ-RH10は、本体ディスプレイに有機ELディスプレイを採用した製品。筐体はハーフミラー処理が施され、ブラック、シルバー、ブルー、オレンジの4色がラインナップされる。

 画面に表示可能な行数は最大5行で、再生時は3行となっている。メニューは日本語と英語表示の2カ国語に対応。検索は一覧検索やイニシャル検索などが利用可能で、SonicStageと共通のインターフェイスを採用したという。

 本体端子には光デジタル音声入力×1、マイク入力、USB 1.1×1を搭載し、USBを介した充電にも対応する。また、アナログ入力やマイク入力した音源をSonicStage 3.0を通じて、OpenMG Audio形式やWAV形式(光デジタル入力音源除く)でパソコンに保存できる。なお、本体録音時にはHi-MDモードのみサポートする。

 本体サイズは約81.9×22.1×84.8mm(幅×奥行×高)で、充電池を含んだ重量は約147g。最大駆動時間は、付属充電池と別売の単三アルカリ電池を併用した場合で最大約37時間(MDモード、LP4ステレオモード時)。このほか製品には、クレードルや漢字表示対応のスティックコントローラーなどが付属する。


筐体色に合わせたクレードルとリモコンが付属 本体ディスプレイには最大5行表示が可能な有機ELディスプレイを採用する

MZ-EH930
 再生専用モデルのMZ-EH930は、シルバー、ブラウン、ブルーの3色をラインナップ。グループプログラム機能やブックマークトラック演奏機能などを備え、充電池と単3乾電池の組み合わせ、約65時間の再生が可能だという。

 本体サイズは約76.9×14.7×83.4mm(幅×奥行×高)で、充電池を含んだ重量は約103g。製品には漢字表示対応のリモコンや充電スタンドなどが付属する。

 なお、音楽管理ソフト「SonicStage 3.0」は、従来バージョンと比較して、ポータブルオーディオプレーヤーへの楽曲転送時にビットレート変更が可能になったほか、PCにプレーヤー接続時にソフトが自動機能するなどの機能追加が図られている。


関連情報

URL
  Hi-MD PHOTO ニュースリリース
  http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200503/05-013/index.html
  Hi-MDウォークマン ニュースリリース
  http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200503/05-0302/

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(村松健至)
2005/03/02 15:01
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