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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
高橋がなりブログのオフ会開催。「ブログはAVと似た部分が」とがなり氏

 4月16日、ソフト・オン・デマンド前代表取締役社長の高橋がなり氏によるブログ「高橋がなりブログ 虎の声」のオフ会が開催された。イベントでは高橋がなり氏本人が出席、参加者から寄せられた質問や悩みに対して1つ1つ答えていった。


自分の内面を見るには「自分を介して集まった人を見よ」

オフ会の会場となったソフト・オン・デマンド本社
 高橋がなり氏は、トレードマークのオールバックや髭姿をきれいに剃り上げ、丸坊主の頭にカジュアルな服装で登場。さらに開口一番、「高橋がなりの仮面を外した高橋雅也です。みなさんに自分の気を送ってあげようと思ってこの会を開きましたが、急にパワーが無くなってしまいました」と発言、会場にはその言葉に戸惑う参加者も見受けられた。

 さらにがなり氏は、「本当は2005年いっぱいまでソフト・オン・デマンドの代表を務める予定で準備してきましたが、何だかわからないけど急にエネルギーが持たなくなって、わがままを言って3月いっぱいで引退させていただきました」とコメント。「いつもこういった直接お会いする場では、みなさんに喜んで帰っていただける半面、終わるとくたくたになった自分がいて、きっと自分の気をみなさんに送っているんだな、と実感しました。今日はこういう状態ですが、それでも多少は気が残っていると思うので、うまく僕から気を引き出してください」と語った。

 オフ会を開催した理由についてがなり氏は「これは僕の自論ですが」と前置いた上で、「自分の姿を見るときには鏡を見るが、自分の内面を見たい時には自分を介して人を集め、そうして集まった人が自分に対して何を言うかを見るといい」とコメント。「高橋がなりを介して人を集めると、大した仕事もしていないのに欲望だけはギラギラしていたり、まともな才能を持っているのに必要以上に自分を卑下したり、そういったむさくるしい男が集まることが多い。そういう人間が集まるということは、自分にそういう面があるから引き付けているんだろうな、と改めて受け止めたい」との気持ちを明かした。

 オフ会には20日間で142名が応募し、当日は当初予定されていた20名を超える39名が参加。北は北海道、南は福岡県から集まった参加者は、その経歴も元暴走族の会社経営者や、6人の子持ち主婦、ギャグマンガ家やNPO法人設立を掲げる男性など多彩な顔ぶれ。がなり氏の希望を受けて、参加者全員が自分の悩みや相談、時には自慢話を交えながら、1人1人自己紹介を進めていった。


「ブログにはAVと共通点が」と語るがなり氏

高橋がなり氏。引退した今は10坪と20坪の畑を借りて農業を楽しんでいるという

オフ会の様子
 1時間以上かけた全員の自己紹介が終わったのち、がなり氏は「みなさんは僕の話を楽しみにしているかもしれないが、実は僕にとってこの会のメインディッシュはもう終わったと思っている」と発言。「みなさん全員が話をして、それを聞いていく中で、自分がどんな集合体にいたのか気がつくでしょう。ここに集まった人たちは現状に満足していなくて、そこからもがいて自分を向上させたいという人間ばかり。それはきっと俺がそういう道を歩んできたからそういう連中が集まってきたんだ」と述べたのち、「悩む時はたいてい“自分だけが”と考えがちだけれど、『これだけ仲間がいるんだ』と気づくことが大事だ」と語りかけた。

 自己紹介の中では、がなり氏自身の自己紹介と同様「期待していたエネルギーが感じられない」との感想が見られたが、がなり氏は「表面にだまされていはいけない。僕はわざとパワーのない外見を作っているのだ」。「今まではパワーを出すためにパワーが出せる外見を作っていたが、引退した今はもう高橋がなりという存在を演じなくていい。周りに気づかれないよう、ひげも剃って頭も丸めた。けれど習慣はなかなか止まらないもので、ついつい自分を演じてしまいそうになるから、最初にエネルギーがないと言っているだけ」。

 がなり氏は「要はケンカと同じで、本当に実力があればわざわざ見せることはない。僕は最後に皆さんに『いい話を聞いた』と思って帰ってもらえる自信があるから、最初から飛ばす必要がない。『パワーがない』とか、表面にだまされてはいけない」と喝を入れた。

 「読者の悩みや質問に毎日答える」とのコンセプトで始まった自身のブログについては「AVを始めた時も思ったことだが、ブログはマスメディアではない」と感じたという。「テレビでヒットといわれる視聴率20%を達成しようと思ったら、2,000万人もの人数を楽しませなければいけない。2,000万人という数字は、小学生からオバサンまでを幅広くターゲットにしなければいけないが、そうすると新しいことにも挑戦できないし、笑いの質も落とさなければならない」。

 それに対して1万本で大ヒットと言われるAVでは「1万と言う数字はメディアのようでメディアではない。作り手の中でたった1人しか面白いと思わないことも、本気で作れば1万本は売れるもの」。がなり氏は「ブログも1万人の支持が得られればいいなら、そこで本音を言ってみたら面白いのでは」との考えからブログを始めたと語った。

 がなり氏のブログには毎日数多くのコメントが寄せられているが、「コメントへの返事を書き込むと、その書き込みに対するコメントにさらに答えなければならなくて、結局は無間地獄になってしまうから書くのを控えてきた」という。ただし1度だけブログのコメントに本気で言い返したくなったことがあり、コメント投稿に挑戦したものの「コメントのやり方がわからなくてあきらめました」。その経験から参加者に対して「今までブログで書いてきたものに対して、何か違うと思った点を話してくれると嬉しい」との要望を投げかけた。


社会人である以上「プロの役割を演じることが大事」

高橋がなり氏のブログ「高橋がなりブログ 虎の声」
 がなり氏は「みなさんにはプロになったとき、プロとしての役をきちんと演じて欲しい。がなり氏は「要は自分の役を演じようということ。社会人であれば、給料をもらっている以上、会社の側に立ってプロとして働くべき。そうすることで仕事のレベルも上がっていく」との考えを示した。

 がなり氏の自論である「人生はゲーム」との言葉について質問が寄せられると、「僕の言う人生はシミュレーションゲーム。本当のゲームは1カ月もやれば飽きてしまうけれど、人生は何十年でも楽しめる」と説明。自身が中華料理店で働いた経験を紹介し、「店員の時給を50円上げると、やる気も上がるけど固定費もかかる。やる気があがれば売上も伸びるが、実際に売上が上がるのは数カ月先で、それまでは固定費が上がってしまう。その時に『ああ、これはゲームなんだ』と実感した」と語った。

 「人生はゲームと違ってリセットが効かない。自分もリセットしたいと思ってもできなくて悩むことがある」と会場から意見が飛ぶと、がなり氏は「きっと自分がこうあるべき、ときめつけているんじゃないか」とアドバイス。「人生、崖から落ちるのも面白いし、それを這い上がるのも楽しい。人に迷惑をかけない範囲であれば、何でもやってみるといい」とした上で、「人間は生まれた以上必ず死ぬ、それを受け入れてしまえばなんでもできるものだ」との考えを披露した。


「何を与えるかではなく、望まれているものをいかに与えるか」

 「引退の前に、ソフト・オン・デマンドの海外進出は考えなかったのか」との質問には、「海外でも日本でも、もうAVを作る元気がないから引退した」とコメント。ただし、海外進出が視野にないわけではなく、「僕が残した財産で、残った社員が挑戦したい時には応援したい」という。また、現在のソフト・オン・デマンドでは、海外進出よりも、国内の流通革命を目指してビジネスを展開しており、がなり氏は「大事なのは現状で一番実現しやすいものは何かを考えて動くこと。海外進出はその風が吹いた時に備えて準備はしておく」との考えを披露。

 「野望が1つしかないと、その野望が時代に合わなければ失敗してしまう。やりたいことが100個あれば、そのうちのどれが時代に向いているのかを冷静に考えられる」とのアドバイスも示した。

 自身の子育てについては「息子は息子の人生で、こうなってほしいと期待はしていないが、息子がしたい環境は与えてあげたい」という。さらに「自分が父親から学んだことだが」と前置いた上で、「自分が正しいと思ったら戦え、戦えないなら我慢しろ、我慢できないなら強くなれ、と子供には教えている。楽しいことをやりたかったら痛いことも我慢しなければいけない」との考えを示した。

 教育論は社員にも及び、「うちの会社で残る社員と辞めていく社員を分析すると、親に愛されている連中は俺のイジメを耐えられる奴が多い」。がなり氏は「親に愛されていて地元を大切にするような人間は粘りがある。自分も社員に対して『どういう人間でも愛されている』という自信をつけてあげたい」と語った。

 会社経営の楽しさは「作品を作る感覚。会社は社員が決めるもので、社長はビジョンやスピリットをいかに社員に植え込んでいけるか」。人を育てることは難しい反面、「特に新卒のような真っ白の人間を染めていける楽しさ」があり、一生飽きないと感じるほど魅力があるという。

 また、経営者になったことで「自己満足がなくなった」と自らを評価。「経営は何が与えられるかではなく、望まれているものをいかに与えられるかという顧客満足が大事。お客が求めるものに応えてこそプロで、そのためなら敵と組んででも、頭を下げてでも実現しなければいけない。要は結果がすべてであって、努力だけでは何の役にも立たない」とした上で、「成功していない人というのは、自分の気持ちを優先している人が多い。それが理解できない人の商売は絶対成功しないだろう」と語った。

 当初3時間の予定だったオフ会は1時間近く延長したのち、ソフト・オン・デマンド近くの居酒屋に場所を移して2次会を開催。2次会ではがなり氏が自ら席を回り、オフ会の参加者たちと直接意見を交わしていた。


関連情報

URL
  高橋がなりブログ 虎の声 - SOD
  http://blog.livedoor.jp/sod/
  ソフト・オン・デマンド
  http://www.sod.co.jp/

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(甲斐祐樹)
2005/04/19 14:14
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