インプレスは、インターネットの利用動向をまとめた「インターネット白書2005」(監修:財団法人インターネット協会)を6月15日に発売する。価格は7,140円。最新調査データのグラフ画像(GIF形式)312点のほか、1996年版から2004年版まで過去9年分の資料の一部(PDF形式)を収録したCD-ROMが付属する。
■ 3世帯に1世帯がブロードバンドに
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インターネット白書2005
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インターネット白書2005によると、2005年2月時点の日本のブロードバンド人口は3,224万4,000人で、初めて3,000万人を突破。2004年2月の2,246万7,000人から約1,000万人増加している。
また、利用機器が「携帯電話/PHSのみ」および利用場所が「勤務先/学校のみ」という利用者を除いたインターネット利用世帯のうち、ブロードバンド率は65.4%となり、2004年の48.1%から大幅に伸長した。日本全世帯におけるブロードバンド普及率としては36.2%に達し、3世帯のうち1世帯がブロードバンド世帯となった。
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ブロードバントとナローバンド利用者数推移(2002~2005年)
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インターネット世帯浸透率と世帯普及率、ブロードバンド世帯普及率の推移(1998~2005年)
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■ インターネット人口は7,000万人突破も伸び率は鈍化
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インターネット利用者数推移(1997~2005年)
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一方、2005年2月時点の日本のインターネット人口は7,007万2,000人で、2004年2月の6,559万4,000人から6.8%の増加に止まった。2005年12月末では7,372万人となると予想している。
世帯ベースで見ると、自宅の機器の接続率を表わす「世帯普及率」(「携帯電話/PHSのみ」という利用者を除く)は55.4%で、2004年の52.1%から微増。何らかの形でインターネットを利用している人がいる世帯の比率を表わす「世帯浸透率」は82.8%で、こちらも2004年の78.1%からわずかに増加するに止まった。
なお、これらの数値は、アクセスメディアインターナショナルが2005年2月、全国の主要26都市とその近郊の一般世帯を対象に実施した電話調査の結果をもとに割り出している。調査では、4万850世帯から有効回答を得た。
■ インターネット利用者のブログ認知率は72.5%
インターネット白書2005ではこのほか、PCの利用者実態として、個人の利用者動向と企業利用動向のデータをとりまとめている。こちらのデータは、同じくアクセスメディアインターナショナルが4月中旬、自宅でインターネットを利用している16歳以上60歳未満の個人、および企業内のネットワーク運用者を対象に実施したWebアンケートの結果をもとにしたもの。
個人の利用度動向を見ると、インターネット利用者のブログ認知率は72.5%、利用率は18.4%で、2004年の認知率39.4%、利用率2.5%から大幅に増加。この1年間でブログが定着したことが伺えるが、RSSリーダーの認知率は20.9%、利用率は9.5%に止まる。このほか、46.5%の利用者がオンラインショッピングによって実店舗での買い物が減ったと感じると回答している。
企業における利用動向としては、全社で無線LANを導入している企業は、2004年の10.7%から約3倍増の29.6%に達した。企業Webサイトでブログを活用しているのは2.8%に止まり、活用予定なしと回答した企業が6.1%で過半数を占める。
■ URL
ニュースリリース
http://www.impressholdings.com/release/2005/025/
「インターネット白書2005」主な調査結果(PDF)
http://www.impressholdings.com/release/2005/025/20050607_d.pdf
関連記事:日本のインターネット人口は6,284万4,000人~インターネット白書2004[INTERNET Watch]
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/06/29/3685.html
(増田 覚)
2005/06/07 18:47
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