MS05-019は、リモートでコードが実行される恐れがある最大深刻度“緊急”の「TCP/IPの脆弱性」を修正するパッチだが、適用後にWindows 2000でスループットが4分の1になる不具合や、Windows XPやWindows Server 2003などでネットワーク関連の不具合が相次いで発生していた。
マイクロソフトによれば、今回の再リリースで修正された不具合は技術情報「898060」に関わるもの。MS05-019を適用したWindows Server 2003/XP Professional/2000 Serverでは、クライアント・サーバー間で接続できない可能性があるという不具合だ。
具体的にはターミナルサーバーへのアクセスやファイル共有アクセスが不可能になるほか、WANを介したドメインコントローラのレプリケーションにエラーが発生する。また、Exchangeサーバーは、ドメインコントローラに接続できなくなる。この問題は、Windows Server 2003 SP1を適用した場合にも発生する可能性がある。