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大容量で高機能、しかも無料!! 今日から始めるGmail特集(第3回)
〜メールソフト設定やFromアドレス変更でGmailがより便利に〜

 第2回まではメールの送受信から始まり、ラベルやフィルタといったGmailの特徴的な機能を中心に紹介した。第3回ではGmailのメールソフト設定やFromアドレス変更など、より高度なカスタマイズ機能を紹介する。

第1回:メール送受信やアーカイブなど基本機能をマスター
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/special/15194.html
第2回:「ラベル」と「フィルタ」を活用してカスタマイズ
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/special/15209.html
第4回:Gmail連動機能を持ったGoogleの各種サービス
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/special/15249.html





メールソフトでも使えるGmail。送受信メールはすべてWebに保存

 これまでは主にGmailをWeb上で利用する方法を紹介してきたが、Gmailはプロバイダーから提供されるメールと同じようにメールソフトからも利用できる。Gmailを使うにはメールソフトがSSL/TLSに対応している必要があるが、Outlook ExpressやBecky!、Eudora、Thunderbird、秀丸メールなど、多くのメールソフトはSSL/TLSに対応しているので、大きな問題はないだろう。


Outlook ExpressでGmailを設定した例。GmailがOutlook Expressから送受信できる

 通常のメールでは、受信のPOPサーバーに110番ポートを、送信のSMTPサーバーに25番ポートを利用しているが、Gmailの場合はPOPサーバーに995番ポートを、SMTPサーバーに465番ポートを設定。送受信ともにSSLでメールの認証が行なわれる。

 最近では、ISPから提供されているメールサーバー以外のメールサーバーを経由した送信メールをブロックする迷惑メール対策「Outbound Port 25 Blocking(OP25B)」が多くのISPで導入されている。このため、加入したISP以外のメールアカウントを使うには設定が必要だったり、場合によってはWebメールでしか利用できないケースもある。しかし、25番ポートをブロックするOP25Bに対し、25番ポートを利用しないGmailはそもそもOP25Bの対象外という点も隠れたポイントの1つだ。


Outlook Expressの設定例。「詳細設定」タブのSMTPとPOPの設定でSSLにチェックを入れ、ポート番号を変更。「サーバー」タブの「このサーバーは認証が必要」にチェックする


 一度メールソフトにGmailを設定すれば、後は通常のメールとほぼ同じ感覚で利用できる。自分でアクセスするか、Gmail Notifierのようなツールを使わなければ新着メールを確認できないWeb利用と異なり、メールソフトであれば受信やフォルダ振り分けなどもメールソフトの機能で利用できる。メールソフトを使い慣れたユーザーであれば、Webで使うよりもはるかに便利だろう。

 また、Gmailをメールソフトで利用する際の大きな特徴は、送受信の履歴がWeb上と同期されることだ。メールソフトで送信したメールはWebでも「送信済み」に振り分けられ、Webから送信したメールもメールソフトにコピーが送られてくる。なお、メールソフトに送られる送信メールのコピーは受信メールと同じ扱いで送られてくるが、Fromが自分のGmailアドレスになっているため、振り分け機能などを使ってメールソフトの「送信済み」に振り分けておくといいだろう。

 ただし、一般のメールと違うのが、同じメールを複数のPCでダウンロードできないこと。ISPのメールなどであれば、サーバーにコピーを置いておくことで家と会社など異なる場所でも同じメールを受信できるが、Gmailの場合、家でダウンロードしたメールを会社でダウンロードすることはできない。すでにダウンロード済みのメールを含めてすべてのメールをメールソフトでダウンロードすることは可能だが、その場合はWeb上で設定を変更する必要があるほか、リセットするたびに過去のメールもすべてダウンロードすることになる。メールソフトは基本的に1つのPCで使うようにしたほうがいいだろう。


Web上で送信したメールは受信メールとしてメールソフトに届く。Fromアドレス指定などで送信済みフォルダに振り分けておくと便利 異なるPCで同じメッセージはダウンロードできないが、Web上のすべてのメールを再ダウンロードすることは可能




ISPや携帯電話のメールをGmailで使えるFromアドレス変更機能

 メールソフトと合わせて利用したい機能が、Fromアドレスを変更できる機能だ。この機能は、Gmailから送信したメールのFromを別のメールアドレスに変更できるというもの。例えば@niftyのメールアドレスを設定しておけば、Gmailから送信しているにもかかわらず、相手には@niftyのメールアドレスがFrom欄に表示されて送信される。さらに@niftyのメールをGmailに転送しておけば、今まで使っていた@niftyのメールアドレスをGmailで使い続けながらも、Gmailですべてのメール送受信履歴を保存できるというわけだ。

 携帯電話のメールアドレスを登録しておけば、携帯電話宛てのメールの返信をPCから行なうことも可能。ただし、Fromアドレスにこそ携帯電話のメールが表示されるが、実際にはGmailのサーバー経由で送られている。相手先がドメイン指定受信拒否を設定している場合など、メールの受信が拒否される可能性もある点は注意しておこう。


自分の持っているメールアドレスをFromに表示してメールを送信できる

 この機能を利用する場合は、Gmailの設定画面からメールアドレスを登録する。すると登録したメールアドレスに確認用のメールが送信され、メール本文に記載されたコードを入力するか、URLをクリックすれば登録が完了する。メールで本人確認を行なうため、勝手に自分のメールアドレスを利用されるという心配もない。


「設定」の「アカウントの設定」からFromアドレスを変更できる Fromアドレスに使うメールアドレスには確認メールが通知されるため、第三者のメールアドレスを利用することはできない

 Fromアドレスは1つのGmailアカウントに複数設定可能で、メール送信時に好きなアカウントに切り替えられる。携帯電話やプロバイダーのメールアドレスを設定しておき、その場で切り替えて使うのも便利だ。

 このFromアドレス変更機能は、メールソフトからも利用できる。ただし、メールソフトから送信する場合は、Webで「デフォルト」に設定したメールアドレスで送られるため、送信時に切り替えて送ることはできない。メールソフトでは頻繁に使うアドレスを指定し、例外的なメールはWebから送信する、と使い分けるといいだろう。

Gmail: ヘルプ センター 差出人名の変更
http://mail.google.com/support/bin/topic.py?topic=1570





一部の携帯電話で利用できる「Gmail Mobile」。日本での対応も予定

Gmail Mobileの説明サイト
 Gmailには、携帯電話からアクセスできる「Gmail Mobile」というサービスも用意されている。ただし、この機能は主に海外向けのため、日本の携帯電話でアクセスできるのはフルブラウザ機能を搭載した端末など一部のみで、現状では携帯電話から気軽にアクセスできるわけではない。

 しかし、日本でのGmail一般公開に会わせて開催されたグーグルの説明会では、日本の携帯電話にも積極的に対応していく方針が示されており、日本でも携帯電話から利用できる日は遠くなさそうだ。今回は現状Gmailにアクセスできるフルブラウザ搭載の携帯電話端末から見た、サービスの概要を紹介する。

 Gmail Mobileには「http://m.gmail.com」からアクセスする。通常のGmailにアクセスしても、端末に最適なURLへリダイレクトされる場合もあるが、基本的には専用URLを使うのがいいだろう。英語版サービスだがメールは日本語でも表示可能。シンプルな画面ながらも受信メールの閲覧や返信、新規メールの送信だけでなく、メールのアーカイブ設定やスター設定なども可能だ。


Gmail Mobile メール作成画面 カスタマイズでスターやアーカイブ機能も設定できる

 フルブラウザ端末によってはGmail mobileではなく、PC向けのGmailをそのまま表示することもできる。ただし、この場合もブラウザによっては「Gmailを利用するには、完全にサポートされたブラウザを利用してください」と表示され、Gmailの機能をすべて利用できるわけではないので注意して欲しい。例えば前述のFromアドレス変更などはこの場合利用できない。デフォルト設定している場合であっても通常のGmailアドレスで送信されてしまうので気を付けよう。

Gmail: ヘルプ センター - "通常の HTML 形式" ページと "簡易 HTML 形式" ページの違いは何ですか。
http://mail.google.com/support/bin/answer.py?answer=15049&topic=1553

 W-ZERO3向けに無料公開されているブラウザ「Opera Mobile 8.6」では、設定を「デスクトップ」に切り替えることで、Fromアドレス変更も含めたPC版と同じ機能が利用できる。W-ZERO3では標準メールソフト「Outlook Mobile」からGmailを送受信することもできるため、モバイルでGmailを使うには非常に便利な端末だろう。


フルブラウザ搭載端末でPC用Gmailにアクセスすると「非サポートブラウザ」とのメッセージが W-ZERO3のOpera Mobile 8.6なら「デスクトップ」設定でPC用Gmailを利用できる

 なお、アクセルマークでは、携帯電話からGmailが閲覧できる無料サービス「mobazilla ver.β」を提供している。PC向けサイトを携帯電話ブラウザ向けに変換するというサービスで、Gmail以外のPCサイトも閲覧できる。所有する携帯電話がGmail Mobileに非対応の場合、こうしたサービスを使うのもいいだろう。

アクセルマーク、携帯でGmailが読めるサイト変換サービスなど[ケータイWatch]
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/30705.html

 第3回までは、Gmailの機能を中心に紹介した。第4回ではGmailと連動したGoogleの他サービスを紹介する。


関連情報

URL
  Gmail
  http://mail.google.com/

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(甲斐祐樹)
2006/08/31 10:50
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