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「夏子と千和のツンピリラヂヲ」配信ページ
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山芳製菓が10月24日に開始した「夏子と千和のツンピリラヂヲ」は、声優をパーソナリティに起用したWebラジオ番組だ。
山芳製菓では以前より自社サイトおよび直販サイトを開設しているが、インターネットを利用したプロモーションは今回が初めてという。また、声優をパーソナリティに起用した点も特徴の1つで、アニメ「ローゼンメイデン」の翠星石役などを演じる桑谷夏子と、「ケロロ軍曹」の日向夏美役などを演じる斎藤千和の2人を起用した。
リスナーから寄せられるメールも多く、非常に関心の高いコンテンツになりつつある。今回は、番組配信から約1カ月が経った第5回(11月21日配信分)の収録に合わせて、山芳製菓の担当者から話を聞いた。
■ ネットを活用した商品に対するフィードバックを
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(左から)パーソナリティの桑谷夏子さんと斎藤千和さん
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――本日はよろしくお願いします。まず最初にWebラジオ番組の開始に至った理由を教えた下さい。
開発部主任の川鍋宏美氏(以下、川鍋氏):これまでテレビやラジオCMなどを通じたプロモーションを展開してきました。そうした中で、時代の流れとしてインターネットがあり、これを活用することでリスナーから当社商品に対するフィードバックがより多くの方から得られるのではないかと思い、Webラジオ番組を企画しました。
番組制作にあたっては、商品宣伝を押し出すのではなく、リスナーが楽しんでもらえるような内容を心がけています。起用した声優お二人には自由に話して貰っていて、実際に私が聴いてみてもリスナーからのハガキへのツッコミが面白いと感じています。
――パーソナリティとして声優を起用した理由は。
川鍋氏:インターネットをよく利用している方をターゲットとして考えた際に、声優さんが候補として挙がりました。また、実際にインターネットを利用している際に、スナック菓子を食べられているのであれば、商品訴求の意味があるのではないかと考えました。
――桑谷夏子さんと斎藤千和さんを選ばれたのは何故でしょう。
川鍋氏:当社看板商品のポテトチップス「わさビーフ」には、味の特徴をあらわすキャッチフレーズとして“ツンピリ”があります。一方、昨今は“ツンデレ”というキーワードが注目を集めており、“ツンピリ”と“ツンデレ”の語感の近さをかけ、どちらのイメージも持っているお2人にお願いすることになりました。
なお、当社では過去に声優を起用したラジオ番組の提供を行っていましたが、その際も「わさビーフ」ファンの方々が番組についていることはよく知られておりました。
■ 開始からまもなく月間アクセス目標を達成。自社サイトや直販利用も増加
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「わさビーフ」のキャラクター「わしゃビーフ」
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――開始から数回経ちますが、番組の反応はどうでしょうか。
川鍋氏:番組開始にあたっては、弊社Webサイト以外での告知は行っていませんでした。しかしながら、ブログや口コミなどで情報が広がり、第1回を配信した10月25日はアクセスが集中するなど思った以上に反響がありました。
アクセス数は月間10万程度を想定していましたが、予想以上のアクセスがあり、良いスタートが切れたと捉えています。また、自社Webサイト自体のアクセス数も2.5倍に伸び、直販サイトの売上も伸びています。
――自社サイトでの配信を選んだ理由は。
川鍋氏:自分たちが直接配信することでリスナーからの声や反応をダイレクトに得たかったからです。我々も実際に収録内容を聴き、リスナーと同じ立場で番組を捉えるようにしています。
また、我々以外の当社社員も番組を聴いており、社内で「この回はおもしろかった」などと感想を口々にしています。
――番組を通じて心がけていることは何でしょうか。
川鍋氏:番組を通じて、リスナーからの考えや意見を聴くことができるので、購買層の方との双方向コミュニケーションを広げたいと思っています。そして山芳製菓という当社名に加え、「わさビーフ」などの商品について、より多くの方に知って貰えればと願っています。
■ 投稿をもとに新商品の試作品を開発。公開録音イベントも検討
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収録中には試作品の試食も行われた
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――番組のコーナーについて教えて下さい。
川鍋氏:番組では複数のコーナーを用意していますが、このうち「ヤマヨシセーカ世界征服への道!」はリスナーから「こんなスナックが食べたい」といった新商品のアイデアや、山芳製菓に対してのご意見等を募集するコーナーです。これはリスナーから弊社に対するダイレクトな意見を聞けるコーナーの1つだと考えており、当社開発部の加藤も番組に登場しています。
――実際にどのような試作品を作られたのでしょうか。
川鍋氏:はい。お二人やリスナーから寄せられた意見をもとに、実際に入手した素材を食べて味を確かめながら、1~2週間程度かけて試作しました。
第5回では、実際に「塩辛味」と「ドッグフード味」の試作品を持ち込み、お二人に試食してもらった感想を番組内でいただきました。
――リスナーが試作品を試食できる機会はあるのでしょうか。
川鍋氏:他にも試作品は用意していますが、実際に商品化するかは別の話になります。ただ、番組を続ける中で、いずれはリスナーの方に直接試食してもらえるような公開録音イベントの開催も前向きに考えています。
――最後に番組の配信スケジュールについて教えて下さい。
川鍋氏:基本的には毎週金曜日に配信しています。また、より楽しんでいただくために、ケータイサイトからの番組配信なども検討しており、リスナーの皆さんからの支持がある限り、末永く続けていきたいと思っています。
――ありがとうございました。
■ URL
夏子と千和のツンピリラヂヲ
http://www.tsunpiri.jp/
山芳製菓
http://www.8044.jp/
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(村松健至)
2008/11/21 13:53
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