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「Safari 4」パブリックベータ版を早速インストール

 アップルは24日、同社Webブラウザの最新版「Safari 4」のパブリックベータ版を無償公開した。英語版のみの提供となるが、表示速度の向上や新機能が追加されたのが特徴だ。早速、編集部のWindows XP SP2マシンにインストールしてみた。


Windows/Mac版を同時公開。日本語表示や入力も可能

「Safari 4」パブリックベータ版
 「Safari 4」のダウンロードは、アップルのSafari製品情報ページから行える。ページにアクセスすると「Safari 4」を大きくピーアルしている。なお、現行の「Safari 3」に関しては同ページ下にリンクが用意されたサポートページからダウンロードする形になる。

 対応OSは、MacintoshがMac OS X Leopardバージョン10.5.6およびSecurity Update 2009-001、またはMac OS X Tigerバージョン10.4.11。Windowsは、Windows Vista/XP SP2以降が対応する。

 インストーラは英語表記となり、利用規約の同意、デスクトップへのショートカット作成有無、インストール先フォルダの指定などを行い、作業を進めていく。インストール終了後は、続けて「Safari 4」の起動も行える。


Windows版でのインストーラ画面 インストール先のフォルダ指定などを設定できる インストール中の画面

 言語設定に関してだが、Windows XP SP2をインストールしたPC4台で試したところ、このうち2台でキリル語が初期状態で表示された。一方、Macintosh(Tiger 10.4.11)にもインストールしたが、問題なく英語表示が行われていた。

 これらは利用するPC環境によって異なる可能性もあるが、表示言語を変更したい場合は、設定メニューから「Preference」を選択して表示。同画面は、「Ctrl」と「,」ボタンの同時に押しても呼び出せる。その上で、メニュー左から2番目のアイコン「Appearance」を選択し、1番下にあるプルダウンメニューから任意の言語に変更できる。

 また、「日本語(シフトJIS)」や「日本語(EUC)」も選択が可能で、検索ボックスなどでは日本語入力にも対応している。


編集部PCのうち、2台でキリル文字が初期設定されていた こちらはMac版画面 「Appearance」から言語設定を変えられる

 同画面ではまた、Webサイトを表示する際のフォントのアンチエイリアス設定できる。試用したWindows XP SP2環境では、「Safari 4」で新たに対応した「Windows標準」がフォントレンダリングが適用された。また、タイトルバーやツールバーなどに関してもWindows環境に沿ったデザインを採用しているようだ。もちろん、従来版と同様にアンチエイリアスを施した表示設定も行える。

 なお、標準で使用するWebブラウザを「Safari」から変更したい場合は、「Preference」の1番左にある「General」から、「Internet Explorer」など任意のWebブラウザを選択できる。


フォトレンダリングは「Windowsの標準」が適用されていた アンチエリアスを施した表示設定も行える

JavaScript実効速度の向上や新機能も搭載

複数ページをサムネイル化して表示できる「Top Site」
 アップルによれば、「Safari 4」では新たに「Nitroエンジン」の採用によって、JavaScriptの実効速度が「Safari 3」から4.2倍に高速化されたという。また、「Internet Explorer 7(IE 7)」や「Firefox 3」と比較して、JavaScriptやHTMLの表示が数倍速く行えるとしている。

 試しに「BB Watch」トップページの表示速度を比べてみたが、体感ベースで「Safari 4」の方がテンポ良くページの表示が完了した印象だ。なお、Webブラウザエンジンには従来同様「WebKit」を採用している。

 機能面では、アクセス頻度の高いWebページをまとめてサムネイル表示する「Top Site」をはじめ、タブ閲覧機能「Tabs on Top」、Webページのレイアウトやデザインを損ねることなくズームが可能な「Full Page Zoom」、iTunesでも搭載する「Cover Flow」などを新たに搭載する。

 検索ボックスは、「Google Suggest」に対応しており、入力中の文字列からキーワード候補の表示などを表示できる。同機能では、日本語入力中においても候補表示が行えていた。

 パブリックベータ版となるため、環境によっては動作が不安定になる可能性もあるが、Webブラウザに表示速度を求める場合、また新機能を使って見る場合には試してみるのも良いだろう。


こちらは「Cover Flow」画面 「im」と入力したところで、「impress」などが入力候補として表示された

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.apple.com/jp/news/2009/feb/24safari.html
  Safari 4
  http://www.apple.com/jp/safari/


(村松健至)
2009/02/25 16:31
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