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CPUやOSに依存しないコンテンツの流通環境を推進するOCPA協議会設立へ

連絡先:
OCPA設立準備委員会事務局
Tel: 03-5322-7208



 京セラ株式会社、シャープ株式会社、日本ビクター株式会社、Tao Group Limitedの4社は7月12日、インターネット機器のコンテンツやアプリケーションを特定のOS、ハードウェアに依存せずに実行できる環境を整備する「オープン・コンテンツ・プラットフォーム協議会(Open Contents Platform Association、略称OCPA)を2001年9月に設立すると発表した。

 これは、インターネットの普及と情報のデジタル化に合わせてリッチコンテンツを配信できる環境が整備されてきたことから、コンテンツ製作者が特定のハードウェアやOSに依存した開発を行なう必要がなく、ハードウェアベンダーも特定の機器向けにコンテンツを苦労して集約する必要がないように、プラットフォームの垣根を越えてコンテンツやアプリケーションの流通に最適な環境を整備していこうとするもの。

 具体的には、OCPAの普及促進するIntentを使い、携帯電話やPDA、ハンドヘルドPC、デジタルカメラなどの各種情報家電に向け、コンテンツやアプリケーションが様々なプラットフォームで利用できるように環境を整備していく。

 Intentは、英国Tao Groupが開発した組み込み型アプリケーション開発・実行環境で、C/C++やJavaで開発されたプログラムを仮想プロセッサ上で展開することで、CPUやOSに依存せずにプログラム互換性のある環境を構築できるもの。

 サポートするCPUはARM/StrongARM、SH3/4、x86/Pentium、PowerPC、MIPSなど。また、ホストOSではLinux、Windows 95/98/NT/2000/CE、EPOC、ITRON、QNX4、VxWorksなどをサポートする予定。

 すでに、日本語インターフェイスやAVインターフェイス、グラフィックス、ブラウザ、開発環境などのミドルウェア、ライブラリ、APIが用意されているという。

 OCPAでは、各種仕様の協議を行ない標準化仕様を策定。仕様を広く公開し、作成されたアプリケーションやコンテンツ、機器などの動作確認や相互接続性などの検証を支援していく。また、OCPAで策定されたプラットフォームの幅広い普及を目指して、セミナーの開催や展示会への出展などのプロモーション活動などを行なっていく計画だ。

 現在のところ、ソフトウェア会社を中心に22社の賛同企業があり、OCPAでは9月の設立に向けて、各ソフト、ハード、コンテンツサービス企業への参画を募っていく。


□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/010712-1.html
□京セラ株式会社
http://www.kyocera.co.jp/index1.htm
□シャープ株式会社
http://www.sharp.co.jp/
□日本ビクター株式会社
http://www.victor.co.jp/
□Tao Group Limited(英文)
http://tao-group.com/2/tao/

遠藤 剛
2001/07/12 19:07

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