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長距離でも高い性能を発揮する新規格DSLモデムが登場
収容局からの距離が3kmで1Mbps、7kmでも384kbps

 パラダイン社は7月25日、従来のADSLモデムよりも遠距離まで一定の帯域を確保できるReachDSL技術を採用したDSLモデム「HotWire 6350 ReachDSL」がJATEの認証を取得したと発表した。

 これにより日本でもReachDSL技術を採用したモデムを使用できるようになる。すでに中堅規模のISPが2社、キャリア1社が採用を決めており5社についても検討中だという。ISPの場合、収容局とユーザー宅に自前で設備を設置、収容局から遠距離のユーザーに対し接続サービスを提供する。

 DSL技術を使用する場合、一般的に高い周波数帯を使うと帯域(回線速度)はアップするが距離は延びない。現在、日本でサービスされているADSLの場合、使われている周波数帯域の上限はフレッツ・ADSLのG.Lite方式が552kHz、Yahoo! BBのG.dmt方式が1.1MHzとなっている。

 ReachDSL技術では、これを160kHzと低めに抑えることで距離を稼ぐ。世界的に見て比較的高品質な日本のNTT回線を使用した場合、収容局から7km離れていても接続サービスを提供可能だという。また、帯域(通信速度)が距離やノイズの影響を受けにくく、安定した通信を可能にする。

 G.liteの場合では、収容局からの距離が4kmを超えると極端に帯域が低下し、5km前後が接続サービスを提供可能な限界点となる。これが、ReachDSLの場合、3km以内で1Mbps、5km以内だと512Kbps、7kmでも384Kbps程度が確保できたという。


□ニュースリリース
http://www.paradyne.com/news_n_events/pressrel/07-25-01.html
□パラダイン社
http://www.paradyne.com/

笠井 康伸
2001/07/26 20:33

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