Broadband Watch logo
最新ニュース
【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
【Click Here!】
米調査会社予測、海底光ファイバー総延長需要は2003年以降低迷


 株式会社グローバルインフォメーションは、米国の調査会社Pioneer Consultingが海底光ケーブル業界に関する詳細な分析と最新の情報を掲載した報告書「海底光ファイバーシステムの市場」(Worldwide Submarine Fiber Optics 2001)を発行した。

 Pioneer Consultingでは、世界の海底の光ファイバー総延長の将来予測を行なう場合、同時期にどれほどの容量が各ルート、あるいは地域で必要となるかを特定し、それからその容量を供給するために必要なシステム数を見積もっている。

 また、DWDM技術(Dense Wavelength Division Multiplexing、高密度波長分割多重技術)の開発が引き続き行なわれ、2007年までには1本のファイバーペアで9.953Gbps、256波長の供給が可能になると予測している。

 同社の予測によると、2001年から2002年の間に、総延長42万8000キロの海底ケーブルが世界中の海洋に敷設されることになる。これは、その2年間の世界中の年間海底ケーブル生産量を使い切ることになるという。

 しかし、こうした市場が活発な時期の後には空白期が訪れる。2003年以降、海底に敷設されるケーブルの総延長の落ち込み方は、光ファイバー生産事業者の投資総額の落ち込み方よりも激しくなっていくという。これは投資総額には技術革新によりケーブル容量のアップグレードコストが含まれるが、追加ケーブルの敷設は必要がないからだとしている

 2003年から2005年にいったん落ち込んだ後、2006年から2007年には再び成長傾向に転じるが、伸び率は緩やかになると見ている。

 そのため、2007年度における海底光ファイバー新規導入の総延長需要は8万9000キロに留まるとしており、長期的に分析した場合、低迷傾向にあると予測している。


□ニュースリリース
http://www.gii.co.jp/press/pc5328_jp.shtml
□株式会社グローバルインフォメーション
http://www.gii.co.jp/index_jp.shtml

遠藤 剛
2001/07/27 16:20

Broadband Watch ホームページ
Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.