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IPA/SEC、7月はデータ破壊型ウイルス急増、被害拡大の恐れあり

連絡先:
IPAセキュリティセンター(IPA/ISEC)
Tel:03-5978-7508、03-5978-7509(相談電話)
Fax:03-5978-7518
E-mail: virus@ipa.go.jp



 情報処理振興事業協会セキュリティセンター(IPA/ISEC)は、2001年7月のコンピューターウイルス届出状況をまとめ、今後予測される、コンピュータ上のデータを攻撃する「データ破壊型ウイルス」の急増に注意を呼びかけた。

 7月の届出件数は1738件(6月比403件増)と、前年度同月(700件)のおよそ2.5倍と高い水準であった。

 届出の内容については、4月に発見されたVBS/Haptimeや、6月から急増したW32/Magistr、7月中旬に出現した新種ウイルスW32/Sircamなど、感染したコンピューターのデータを攻撃する「データ破壊型ウイルス」の届出が多く、実害率も届出全体の19.8%と高いのが特徴(6月は11.5%、前月よりの増加は2月以来)。

 また同日、7月中の不正アクセスの届出状況も報告された。こちらは21件と、6月の46件と比較して25件の減少であった。IPC/ISECは届出のうち、全世界で28万件(8月3日現在)もの感染報告のある「Code Redワーム」が5件(届出全体の24%あまり)含まれていたことを指摘。「Code Redワーム」の被害が拡大する可能性があるとして、継続して警戒していく方針だ。

W32/Sircam
  自分自身のコピーを大量にメールで送信する。
10月16日に、20分の1の確率でCドライブのすべてのファイルを削除する。
添付されるファイルに"FS2"が含まれる場合はいつでも発病する。
50分の1の確率で、大量のテキストファイルでハードディスクを埋めてしまう。
ワーム本体にハードディスク上のドキュメントを付加し、ファイルを外部に送信する。
 
W32/Magistr
  大量のメール送信。
ハードディスクの上書き、CMOS の消去、BIOS のフラッシュ
Microsoft Word ドキュメントを他者に送信。
感染から1カ月後に、BIOS、CMOSのデータを破壊。
 
VBS/Haptime
  Outlook、Oulook Expressでメール本文を開いただけで感染。
Internet Explorer 5やWSHがインストールされている環境で活動。
 
Code Redワーム
  毎月1~19日にWebページを書き換える。 毎月20~27日に特定のホストに向けてDos攻撃を行なう。 IIS + Indexing Server もしくは IIS + Index Server2.0 上で活動。


□不正アクセスの届出状況概要について
http://www.ipa.go.jp/security/txt/2001_08.html
□コンピュータウイルスの届出状況について[要旨]
http://www.ipa.go.jp/security/txt/2001_08outline.html
□Code Red ワーム(JPCERT/CC 緊急報告)
http://www.jpcert.or.jp/at/2001/at010014.txt
□IPAセキュリティセンター(IPA/ISEC)
http://www.ipa.go.jp/security/

水倉 正俊
2001/08/03 19:44

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