ソニー株式会社は、医療情報を映像で提供する、医療従事者向けのインターネット放送局「メディカル・チャンネル」を開設。同サイトで提供するコンテンツの第1弾として、ハーバード大学の医療講座「Internal Medicine 2001」の映像を9月1日より3カ月間オンデマンドで配信する。料金は3カ月間の視聴で3万円。初回の講座のみ、8月7日より無料で視聴できる。

　Internal Medicine 2001は、ハーバード大学で6月に開催された内科医向けの医療講座で、全200講座で構成される。メディカル・チャンネルで放送されるのは、このうち受講者の関心が高かった11講座。11の全講座を受講すると、終了時にハーバード大学発行の終了認定書を受け取ることができる。

　講座の映像は、低速回線向けと高速回線向けのものが用意され、視聴者に現場の雰囲気を伝えるため、映像にスライド資料を組み合わせた形で放送される。視聴するにはRealPlayerが必要。

　また今後は、医療関係の学会の映像を配信する「学会チャンネル」、製薬会社などが行なう医療セミナーなどの映像を配信する「企業チャンネル」の開設を予定している。メディカル・チャンネルはコンテンツの視聴料金が主な収入源であるのに対し、学会チャンネル、企業チャンネルは、スポンサー企業からの広告収入を収入源とするため、視聴料金は無料にする予定だという。

　ソニーでは、このサービスで今後は他大学の講座なども扱い、eラーニング事業の一環として展開していくとしている。

□ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200108/01-042/
□メディカル・チャンネル
http://www.medch.tv/
□ソニー株式会社
http://www.sony.co.jp/

（日下 雅裕）
2001/08/06 20:35