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エコーネットコンソーシアム、電灯線ホームネットワークの通信規格を一本化
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連絡先:
エコーネットコンソーシアム事務局
Tel: 03-5812-3474



 エコーネットコンソーシアムは、電灯線を利用したホームネットワークで採用する通信規格を「スペクトラム拡散方式」で一本化することを決定。「エコーネット規格Ver 2.00」へ盛り込み、8月7日にエコーネット会員企業に公開した。

 エコーネット規格ではこれまで、「マルチキャリア方式」と「スペクトラム拡散方式」といった、性能的にはほぼ同水準の2つの通信方式が規格として定められていた。

 しかし、ホームネットワーク事業の早期の立ち上げのためには、方式を早期に統一することが必要との認識から、規格の一本化を検討。すでに型式認定を得られている点や、製品供給が進んでいる点を考慮し、エコーネット規格Ver 2.00からは「スペクトラム拡散方式」に一本化する運びとなった。

 今回一本化した方式は、10~450kHz帯を使用し、ノイズの影響を受けやすい環境での通信を可能とするもので、通信速度は9.6Kbps。今後は現在規制されている、メガヘルツ帯を用い、より高速で大容量な通信を可能にすることが検討されている。

 エコーネット規格Ver 2.00では、電灯線通信方式の規格の一本化の他にも、Java-API仕様と、下位メディアのプラグアンドプレイ仕様といった、2つの仕様追加が行なわれた。

 Java-API仕様とは、Ver 1.00ではC言語仕様のみであったAPIの規定を、Java言語にも拡大したもの。これにより、Java言語で記述されたソフトウェアからもエコーネット規格のAPIを介し、家電機器の使用が可能になる。

 下位メディアのプラグアンドプレイ仕様とは、電灯線通信のインターフェイスを装備した家電機器をホームネットワークに接続する際、その設定を自動化するもの。MACアドレスや、ハウスコード(各家屋ごとの識別符号)を自動的に設定可能な「つなげるだけ」でホームネットワークに参加できる家電機器の開発が可能になる。

  • スペクトラム拡散方式
     周波数帯域をその数十倍の広い周波数帯域に拡散して伝送する方式。もとは軍事通信用に使われていた方式。最近は無線LANの変調方式の1つとしても注目されている。


□エコーネット規格書ダウンロード(Ver 2.00以上は会員のみ)
http://www.echonet.gr.jp/8_kikaku/index.htm
□エコーネットコンソーシアム
http://www.echonet.gr.jp/

水倉 正俊
2001/08/08 17:10

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