6月19日、ADSL業界に激震が走った。ヤフーとソフトバンクが、これまでの価格水準を大きく下回る月額2280円で下り最大8MbpsのADSL接続サービス「Yahoo! BB」を提供すると発表したのだ。

　そして7月25日。So-netが初の本格的なYahoo! BB対抗策とも言えるサービスプランを発表する。下り最大1.5Mbpsが月額2980円、Yahoo! BBと同等の下り8Mbpsが3280円という、価格面でも速度面でもYahoo! BBに対抗し得るプランである。

　それ以降、ADSL接続サービスは低価格化の一途をたどる。プロバイダーにADSL回線を提供するアッカ・ネットワークスとイー・アクセスが低価格化戦略を採ったことで、ADSL接続サービスの価格水準は2000円台、3000円台の攻防へ突入した。

　8月10日時点でも、業界最安値はYahoo! BBの月額2280円であることに変わりはないが、以前と比較して価格差はかなり縮小している。また、大手プロバイダーのSo-netや@niftyはYahoo! BBと同じ8Mbpsのサービスを、日本での使用に適したG.dmt AnnexCで提供すると表明している。

　低価格化が進むADSL接続サービス。Broadband Watchでは、7月から8月に発表された4000円以下の低価格プランをまとめてみた。ADSL接続サービスにこれから加入しようとしている人、プランの見直しを考えている人など、ぜひとも参考にしてほしい。

　なお、ここに記した月額料金にはNTTに支払う回線使用料は含まれていない。また、プランによっては割引サービスなどが提供されているものもある。詳細は、Broadband Watchの各記事を参照いただきたい。

（笠井 康伸）
2001/08/10 12:00