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株式会社ピクセラは、ADSLやCATVのほかISDNやPHSによるダイヤルアップといったさまざまな接続方式に対応できる無線LAN機能付きルーター「PIX-WAW/AP1」(通称WAW:ワウ)を9月1日より発売する。予想実売価格は、本体に無線LANカードが2枚付属して4万円台半ば。
ルーターおよび無線LAN部分では、PPPoEやPPPoAによる接続、MACアドレスフィルタリングや128bitのWEPといったセキュリティ機能、ポートフォワーディング機能などをサポートする。
対応するキャリア、プロバイダーはフレッツ・ADSLやアッカ・ネットワークスなど。イー・アクセスやYahoo! BB、Bフレッツなどは、検証中ではあるものの社内でのテストでは問題なく動作しているという。
WAWには、インターフェイスとしてタイプ2のPCカードスロット×2、イーサネットポート(RJ-45)×1、シリアルポート×1を備える。WAN用、LAN用に固定されたイーサネットポートは用意されておらず、ネットワーク環境に応じてインターフェイスを使い分けるのが特徴。
たとえばADSL接続の場合には、WAWのイーサネットポートはADSLモデムとの接続に使用する。LAN側として使えるイーサネットポートはなく、クライアントPCはすべて無線LANでつなぐことになる。
本体に2つ備えるPCカードスロットには、P-in Comp@ctなどのPHSカードを挿すこともできる。この場合には、WAN側はPHSによるダイヤルアップ接続、LAN側には無線LAN、もしくはWAW本体のイーサネットポートが使用できる。
WAWという名称も「Wireless Access Wireless」、つまりWAN、LANの両方に無線が使用できる本機のイメージを表わしたもの。ピクセラによると、PHS利用時を想定して電波の入りやすい窓際など目立つ場所に本体を置いても違和感のないよう、デザインにこだわったという。
発売当初は、PCカードスロットで使用できるデバイスはPHSと無線LANカードの2種類。具体的な型番などは、今後、同社のWebページで公開していく。
また、秋頃にはファームウェアのバージョンアップなどで使用できるデバイスの種類を増やしていく。PCカードタイプのHDDなどをサポートする計画もあり、メールをWAWが定期的にチェック、必要に応じて受信しWAW内蔵のWebサーバー機能を通じて公開するといった運用も考えているという。
このほかにもHDDカードを使用したファイルサーバー機能を実装したり、LAN側にBluetoothを使用できるようにしたりといった拡張も検討中である。このような柔軟な機能拡張を可能にしたのは、WAWの制御用のOSとしてEmbedded Linuxを採用したため。ピクセラによれば、Linuxの採用により今後さまざまなハードウェア、通信方式への対応が可能になるという。
本体の主なハードウェア構成は、CPUに日立のSH3 33MHz、フラッシュ8MB、作業用メモリ16MB。Linuxは、さまざまな設定情報とあわせてフラッシュに格納されている。メモリを16MBを搭載しているため、ファームウェアの更新時は、一旦メモリにファームを格納し、すべての転送が完了した時点でフラッシュに移動させる。このため、ファームを更新する際の失敗が少なくなるという。
□ニュースリリース
http://www.pixela.co.jp/news/2001/0822.htm
□ピクセラ
http://www.pixela.co.jp/
(笠井 康伸)
2001/08/22 21:21
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