日本国内のADSLモデム用チップセット市場で寡占的なシェアを持つ米センティリアム・コミュニケーションズ社は、8月22日、メルコと共同でADSLモデムを日本市場に投入する方針を発表した。
具体的には、センティリアムがG.lite AnnexA/Cに準拠したADSLモデム用チップセット「Universal Optimizer」をメルコに供給する。メルコはこのチップセットを使用して、最大下り1.5Mbps、上り512KbpsのADSLモデムを製品化する。
センティリアムは、DSLの日本用の規格であるAnnexCやAnnexHに対応したチップセットのトップベンダー。日本市場では寡占的なマーケットシェアを持っており、NECや住友電工などでも採用されている。フレッツ・ADSLでNTTがユーザーにレンタル・販売しているADSLモデムでもセンティリアム製のチップセットが使われており、現時点ではDSLモデム用チップセットのスタンダード(標準品)ともいえる。
Universal Optimizerは、接続インターフェイスによりUSB用とPCI用が用意されている。今回、メルコが採用するのはUSB用のUniversal Optimizer USB。センティリアムは、このほかにもG.lite AnnexAに対応したOptimizer USB/PCIや局側用のDSL機器で使用するG.dmt/G.lite AnnexCに対応したCopperFliteといったチップセットファミリーを製品化している。
□センティリアム・コミュニケーションズ
http://www.centillium.com/
(笠井 康伸)
2001/08/23 11:35
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