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NTT東日本、フレッツ・ADSLライトやBフレッツの上位プラン

 NTT東日本は、フレッツ・ADSLの値下げ発表の席上でいくつかの新サービスを検討中であることを明らかにした。電話とADSL接続サービスが両方使用できるにも関わらず電話の加入権が不要な「フレッツ・ADSLライト」、IP接続網を使用した高品質なコンテンツの配信サービスなどだ。Bフレッツについても、100Mbpsのアクセスラインを使用する「ベーシックタイプ」の上位タイプの提供を検討しているという。

電話の加入権が不要で価格も抑えたフレッツ・ADSLライト

 NTTのフレッツ・ADSLを利用する場合、2種類の回線種別を選択できる。1つは電話とADSL接続サービスの両方が利用できるタイプ1回線。もう1つはADSL接続専用となるタイプ2回線だ。タイプ1は電話の加入権が必要なのに対し、タイプ2は不要。代わりにタイプ2は月額料金が4750円とタイプ1より1650円割高となる。

 発表会の席上で、NTT東日本はタイプ1、タイプ2のよさを併せ持つ「フレッツ・ADSLライト」を検討中であることを明らかにした。これは、電話の加入権が不要で月額料金を低く抑えたもの。ISDNには「INSネット64・ライト」があるが、これのADSL版だ。提供時期や具体的な料金は不明だが、INSネット64・ライトの場合、加入権相当の負担として月額500円程度の上乗せを行なっているという。フレッツ・ADSLライトについても、同様の価格体系で提供される可能性が高い。

G.dmt AnnexCによる8Mbpsサービスは検討中

 Yahoo! BBは最大下り8MbpsのADSL接続サービスを提供しており、イー・アクセスやアッカ・ネットワークスも今秋をメドにサービス提供を進めている。フレッツ・ADSLでの8Mbpsの提供については「技術的な検討を行なっている段階。収容局からユーザー宅までの距離の影響を受けやすいため、NTTのサービスとして提供してよいものか」と説明。高速な回線を希望するユーザーには、従来どおりBフレッツを勧めていきたいという。

 Bフレッツは、現在前倒しでサービスエリアの拡充を進めており、今後も積極的にユーザーを獲得していく。NTT東日本単独では、2001年度末のフレッツ・ADSL加入者は70~80万程度と予測。これにBフレッツを加え100万以上のユーザー獲得を目指す。

 また、NTTのIP接続網を利用した高品質なコンテンツの提供も検討しているという。NTTでは、都道府県単位でIP接続網と呼ばれる独自のネットワークを構築しており、このIP接続網にフレッツ・ADSLやBフレッツは接続されている。フレッツユーザー以外は接続されていないため、安定したデータの転送が可能である。

 ここにコンテンツの配信サーバーなどを設置することで、広帯域を使用するコンテンツを途切れたりすることなくユーザーに配信する。コンテンツの制作や配信自体はNTTが直接行なわず、第3者が提供するサービスとなる。こういった高品質なコンテンツが利用できる点も、今後フレッツシリーズのメリットとしてユーザーに強調していく。

実効スループットを向上させたBフレッツの上位プラン

 NTTのBフレッツには最大100Mbpsのベーシックタイプ、最大10Mbpsのファミリータイプ、100Mbpsの回線を集合住宅で共有するファミリータイプの3つが用意されている。この中でもっとも高速なのはベーシックタイプだが、さらにスループットが高い企業向けのタイプを検討していることが明らかになった。

 スループットを高めた新しいプランでは、アクセスラインに100Mbpsの回線を使う点はベーシックタイプと同じだが、ユーザー宅から収容局までの伝送方式が変更されており、より高い実効スループットを発揮する。

 価格などは決まっていないが、提供時期はそれほど先にはならないという。NTTによれば、比較的多数のマシンをネットワークに接続しても実用になる程度のスループットを発揮するため、主なターゲットは企業ユーザーになるという。


□関連記事「NTT、フレッツ・ADSLの月額料金を3100円に値下げ」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/08/29/flets.htm
□NTT東日本
http://www.ntt-east.co.jp/

笠井 康伸
2001/08/29 22:11

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