わくわくステーションII Type-D

わくわくステーションII Type-E

　株式会社エヌ・ティ・ティ　エムイー（NTT-ME）は、テレビを使用したインターネット接続端末である「わくわくステーション」の端末を機能向上させ、「わくわくステーションII」として年内から販売を開始する。

　新たに販売されるのは、LAN接続機能をもった「わくわくステーションII Type-D」と、LANとアナログモデムを併せ持つ「同 Type-E」の2機種。価格はともに5万円程度を想定している（取付け工事費、保守費用を除く）。

　旧機種からの変更点は、動画再生をサポートしたこと、メモリ容量を16MBから64MBまで拡大したことなど。また、ブラウザをHTML 3.2対応から4.0対応にバージョンアップし、リモコンによる操作で数字の入力を可能としている。

　わくわくステーションII TypeDは、Windows CE 3.0ベースのセットトップボックス。動画再生にWindows Media Player 6.4を実装した。CPUにIntel互換CPU333MHzを採用し、CATV、ADSLなどの接続ができるように10/100BASE-Tインターフェイスを備える。その他、USBポート、パラレル、シリアルポートを装備している。発売は来春の予定。

　わくわくステーションII TypeEは、Linuxベースのセットトップボックスで、RealPlayer8の再生を可能にしている。CPUはIntel互換CPU233MHzを採用し、56kbpsモデム、10/100BASE-Tポートを備え、USBポートを2個、パラレルポートを備える。発売は年内を予定している。

　両機種ともに、赤外線によるリモコンで操作を行ない、別売りオプションでワイヤレスキーボードを利用することも可能。ブラウザの表示機能としては、HTML 4.0、CSS 2.0、JavaSprict 1.3、SSL 2.0/3.0に対応。Type-DはMacromedia Flash 4.0に、Type-Eは同5.0に対応している。

　NTT-MEでは、2000年2月から「わくわくステーションパック」を販売しており、一般家庭向け、特定業種向けのシステム販売を通じて約7万台の販売実績をあげている。

　今後、一般向けの販売のほかに、特定業種向けにシステム販売を行なっていく計画。ホテル向けに「わくわくステーションビービーBB」として、ビデオサーバーをホテル内に設置し、ブロードバンドインフラを使うことで、ビデオ・オン・デマンドサービスを提供するシステム構築を請け負う。このシステムは、構築全体費用として約50室程度の既設ホテルでの導入の場合、約2300万円程度で販売の予定。

　また、病院向けとして、病室のテレビに設置して、インターネットができる端末として「わくわくステーションティービーTV」を提供する。入院患者がインターネットブラウジング、メールなどのコミュニケーションが取れるほか、課金連動システムと組み合わせて、病院業務支援サービスを行なうシステムを提供していく。

　NTT-MEでは平成14年度中に両機種合わせて約10万台、来年度に100万台の販売を見込んでいる。

□ニュースリリース
http://www.ntt-me.co.jp/news/news2001/nws010830.htm
□株式会社エヌ・ティ・ティ　エムイー
http://www.ntt-me.co.jp/

（遠藤　剛）
2001/08/30 17:17