Broadband Watch logo
最新ニュース
【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
【Click Here!】
アッカ、8MbpsのADSL接続の検証結果を公表。収容局から2.4kmでも5Mbps

連絡先:
カスタマーサポートセンター
TEL: 0120-2044-39
e-mail: info@acca.ne.jp



 株式会社アッカ・ネットワークスは、7月から実施しているG.dmt AnnexC規格を使用した8MbpsのADSL接続サービスの検証実験が順調に進行していると発表した。検証実験では収容局からの距離が2.4kmでも約5Mbpsの実効スループットを発揮。正式サービスは、当初の予定どおり9月中旬を予定している。

 アッカが公表したのは、ラインシミュレータと呼ばれる擬似的に電話の回線環境を作る装置を使用して、G.dmt AnnexC規格のADSL回線がどの程度の実効スループットを発揮するかを測定したもの。

 測定結果では、下りの場合、収容局からの距離が1.6kmまでではほぼ理論値に近い8Mbps、2km前後で速度低下が顕著となり2.4kmで約5Mbps、3Kmで約3Mbpsとなった。上りは下りと比べて距離の影響を受けにくく4km前後まで約700Kbpsの実効スループットを発揮した。同様の測定を最大下り1.5Mbps、上り512KbpsのG.lite AnnexC規格の回線でも測定したところ、すべての条件でG.dmt AnnexCのほうが良好という結果になった。

 PCを使用して10MBのファイルをFTPでダウンロードした結果についても公表されている。測定はWindows 2000およびWindows 98SE、CPUにCeleron 500MHz、ルータータイプのADSLモデムを使用。ADSLモデムのリンク速度は下りが8036Kbps、上りが1024Kbps。

 結果はWindows 2000では6.3Mbps、Windows 98SEでは2.3Mbpsと、OSによって3倍近い差が出ている。アッカによれば、TCP/IP(ネットワーク)のデフォルト設定の違いが実効スループットに大きな影響を与えたためと分析しており、実際、関連する設定を変更した測定ではWindows 98SEでも6.4MbpsとWindows 2000と同等の数値を出している。

 具体的には、TCP/IPのRWIN(受信バッファサイズ)とMTU(最大パケット長)が実効スループットに影響を及ぼしていると分析している。RWINとMTUは高速回線で大量のデータを転送する場合には、限度はあるものの大きな数値を指定したほうが効率的に転送できる。デフォルト設定は、Windows 2000ではRWINが16KB、MTUが1000byte。対してWindows 98SEは8KBと576byte。Windows 98SEでの再測定は、RWINとMTUを65KB、1500byteに変更して行なっている。

 このほかにWebで公開されているスピード測定サイト「SpeedEye」「ブロードバンドスピードテスト」を使用しての測定結果も公表されている。リンク速度や測定環境は前述のファイルのダウンロードを行なったときと同様。こちらの測定結果もSpeedEyeでDTIに置いたファイルをダウンロードした場合が4.05Mbps、ブロードバンドスピードテストが5.14Mbpsと良好な結果を出している。


G.dmt AnnexCとG.lite AnnexCの実効スループット(下り)


G.dmt AnnexCとG.lite AnnexCの実効スループット(上り)


□ニュースリリース
http://www.acca.ne.jp/information/release/010831/
□関連記事「アッカ、最大8MbpsのADSL接続サービスを提供する収容局を発表」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/08/03/acca8m.htm
□関連記事「So-net、ADSL接続サービスに新コース追加。最大8Mbpsで月額3280円 」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/07/25/so-net.htm
□SpeedEye
http://www.oak.dti.ne.jp/~flash/
□ブロードバンドスピードテスト
http://speedtest.pos.to/
□アッカ・ネットワークス
http://www.acca.ne.jp/

笠井 康伸
2001/08/31 15:32

Broadband Watch ホームページ
Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.