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Yahoo! BBがユーザーサポートを改善、電話サポートや収容局単位の情報を提供

開通までに行なわれる工事
 Yahoo! BBの申し込みが9月3日に100万件を超えた。8月下旬から急ピッチで収容局の工事を進め、9月中にも47都道府県をカバーする計画だ。不満の多かったユーザーサポートも改善する。電話の窓口を設け、具体的な開局日程や状況を説明できるようにする。

 孫社長によれば、Yahoo! BB用の工事が完了した収容局は、8月中旬までは僅か数十局だったという。しかし8月下旬から作業が急ピッチで進むようになり、1、2週間であっという間に200局近く増え、現在は223。

 8月中旬まで工事がなかなか進まず、下旬から急激にペースが上がった原因を、孫社長は次のように説明している。

 Yahoo! BBが特定エリアのADSL接続サービスを提供する場合、そのエリアをカバーする収容局で4段階の工事を行なう。最初に行なうのは、収容局間を接続するバックボーンの回線工事と収容局内にDSLAMなどの通信機器を設置するための局内工事の2つ。これらは、ソフトバンクグループで回線工事を担当するビー・ビー・テクノロジー(BBT)が行なう。

 本申し込みを行なっているユーザーが、実際にADSL接続サービスを導入できるかどうかの机上調査は、この後に行なわれる。机上調査では、収容局からの距離や回線自体が光収容になっていないかといった項目をチェックする。BBTがNTTに机上調査申請することで、実作業はNTTが行なう。

 机上調査で問題がない場合は、回線をADSL用の設備につなぎ変えるジャンパ工事をBBTがNTTに依頼。この工事が完了した時点で、BBTはユーザー宅にADSLモデムなどの機材を発送、開通となる。

 4段階の工事の中でネックとなっていたのは、局内工事とジャンパ工事の2つ。局内工事は基本的にBBTが行なうが、この工事に必要な電源確保などの情報をNTTがなかなか提供してくれなかった。ジャンパ工事は通常では申請してから1、2週間で作業が完了することになっているが、Yahoo! BBでは多数の工事を申請したため、NTTの作業が予定より長くかかってしまった。

 状況が改善したのは8月中旬。NTTから局内工事に必要な情報を入手、ジャンパ工事も順調に進むようになった。その結果、9月中にサービスを提供できる収容局を600まで増やし、50万回線分の工事を終える見込みが立ったという。

 ユーザーサポートが、ユーザーに対し具体的な情報を提供できなかったのも原因は同じ。ヤフーの井上社長は「問い合わせの7、8割は、いつつながるかといったもの。日程は、NTTなど他社の作業スケジュールにも左右されるため、BBTの企業努力だけでは改善できなかった」と説明する。

 この点は工事が急ピッチで進むようになったのと並行して改善されつつあり、今週中にもWebを通じて収容局単位の工事状況や開局状況を公開する計画だという。本サービスとあわせて開始する予定だった電話によるサポートも、近日中に開始する。

 なお、Yahoo! BBを安価に提供するためにユーザーサポートを有料で提供する方針にも変更はない。サポート料金は、ダイヤルQ2を使った方式ではなく、Yahoo! BBの月額料金と一緒に請求するような形になる。


□関連記事「Yahoo! BB、進捗や今後の見通しを説明する記者会見を開催」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/09/04/ybb1.htm
□Yahoo! BB
http://bb.yahoo.co.jp/
□ヤフー
http://www.yahoo.co.jp/
□ソフトバンク
http://www.softbank.co.jp/

笠井 康伸
2001/09/04 19:39

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