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アサツー ディ・ケイなど、ブロードバンドでの広告開発実験を開始


 株式会社アサツー ディ・ケイ、スターコラボレーション株式会社、株式会社ヒットポップスの3社は、新しい広告ビジネスモデルの検証を目的にした、ブロードバンド環境での高機能広告開発の実験を行なうと発表した。CATVインターネットなどにブロードバンドコンテンツを提供しているヒットポップスのユーザーを対象に、既存のテレビ用コマーシャル素材を利用して、新しい映像広告のビジネスモデルを検証していく。

 ブロードバンドを使った動画広告の実験としては2つのプログラムを用意している。

 「動画番組挿入型高機能広告」では、ヒットポップスのWebサイトに挿入された動画広告の視聴回数をユーザー別にカウントし、その回数に応じて広告メッセージを変化させて、広告の視聴回数によってユーザーへ割引クーポンなどを提供するというもの。1回目の視聴は商品の認知度向上メッセージが流れ、2回目には商品の詳細情報、3回目にはキャンペーンの告知でプレゼントが当たるといった具合に変化させることができる。

 また、「インタラクティブ型高機能広告」では、動画広告の下に複数のリンクボタンを設置して、広告主サイトの商品ページやキャンペーンページ、オンライン販売ページなど複数ページに直接アクセスできるようにする。従来のバナー広告ではリンク先は1つだが、広告クライアントが紹介したいリンク先を増やせることや、ユーザーを複数の情報に誘導することが可能となるなどのメリットがある。

 実際の動画配信に関しては、ヒットポップスの持つ配信サーバーからISPのキャッシュサーバーにIPマルチキャスト方式で配信。ヒットポップスのサーバー側で、ユーザーの視聴回数をカウントし、制御プログラムがテロップなどの変更メッセージを動画と同期させて送信するという方式をとっている。

 今回の実験は、アサツー ディ・ケイが動画広告モデルの開発と検証、実験参加広告主を募集し、コマーシャルの著作権や使用権に関する窓口、アクセスログの分析によるマーケティングデータの作成を担当する。また、スターコラボレーションがシステム開発とビジネスモデルの検証を担当、ヒットポップスは、配信インフラの提供と、配信管理、検証用システム構築、配信先とコンテンツプロバイダーの調整を行なう。

 実験は2001年12月末までを予定しており、今後クライアント企業とタイアップして、実際にオンライン販売に結びつけた広告展開なども実施していく予定でいる。本格的な事業化、広告料金などの設定については実験の検証を通じて検討していく予定だという。

インタラクティブ方広告画面イメージと配信フロー


動画番組挿入型高機能広告の配信フロー


□ニュースリリース
http://www.asatsu-dk.co.jp/news/news/010903.html
□株式会社アサツー ディ・ケイ
http://www.asatsu-dk.co.jp/
□株式会社ヒットポップス
http://www.hitpops.jp/
□スターコラボレーション株式会社
http://www.starcollaboration.co.jp/

遠藤 剛
2001/09/12 19:32

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